釣りはマナーから

釣りのステッカーとTシャツの音海屋
ようこそ!海釣り道場へ

当コーナーは見習い中の釣り人を指南する講座です。皆さんはどんな風に海釣りの魅力に取り付かれましたか。会社の人に連れて行ってもらったとか、家族みんなでファミリーフィッシングを始めたとか、動機は人それぞれですね。このコーナーは、そんなあなたを一人前にする心優しい鬼コーチ~入門者はゆっくり確実に、読み進んで行って下さい。では一緒に始めましょう。

釣りは一生楽しめる遊びだよ

数ある遊びの中でも、釣りは趣味の王様と呼ばれています。推理を楽しむゲーム的な要素もありますし、身体を動かすスポーツ的な要素、道具に凝ったりコレクションを楽しむホビー性、自然と向き合うアウトドア性、トロフィーに挑戦するハンティングの要素もあります。一人孤独に技を磨くストイックな面もありますし、家族でわいわい楽しむレジャー性もあります。その一つ一つが全て釣りです。

考えてみれば、これほど色々な要素がミックスされた遊びは、釣りを除いては少ないのではないでしょうか。子供からお年寄りまで楽しめますし、性別も選びません。あなたもぜひ、あなたの釣りを見つけて下さい。

ところで、これほど間口も広く、奥の深い遊びになると、なかなか習得は難しいものです。現代の釣りでは、技術用具に至るまで、それぞれがかなり細分化専門化されており、習得が容易ではありません。くわえて自然界の生き物を相手に知恵を競うゲームですから、なかなか結果が付いてこないものです。それだけに一匹を釣り上げたときの感動が大きいのです。

当道場ではもっとも、皆さんに親しまれている波止釣りを中心に、技術的なことや道具の使い方を解説していきます。ルールは少ないですが、ハウツーは膨大です。一つ一つ習得して、楽しいホビーライフを過ごして下さい。学ぶ時間も楽しい釣りタイムです。

まずはマナーを守って欲しい

どんな遊びにもルールがあります。ここではまず楽しい釣りをするために必要なマナーとルールを解説します。マナーを守れない釣り人は釣りをする資格はありません。釣場を守り、環境を慈しむ姿勢はすべてマナーから始まるからです。

挨拶

釣り場が込んでいるときは先客に挨拶すると、お互い感じがいいものです。照れくさいとか気後れするときは、情報収集がてら「釣れますか~」などと声を掛けるのもいいでしょう。 釣師同士という連帯感がありますから、意外にすぐ仲良しになるものです。特に女性でしたら色々教えてくれること請け合い~

迷惑

釣り場は共有のものという暗黙の了解があります。にも関わらずバーベキューや酒を飲んで騒ぐ人達も多く散らかし放題で帰っていきます。人の釣り座の前にウキを流したり、オモリを投げ込む人がいます。我が物顔に竿を並べて場所を占有したり、平気で人の釣り場に割り込む人もいます。私も見ず知らずのおばさんに、勝手にクーラーを開けられました~どういう神経しとんやろ。

安全

オモリやルアーを投げ込むときは、後方に人がいないか必ず確認してください。鈎を引っかけたりオモリが当たって怪我をさせるトラブルは、絶対避けましょう!釣りに夢中で、子供をほったらかしにしているお母さんを時々見かけます。小さい子供が海に落ちると大変なので、くれぐれも目を離さずに~

美化

釣り場にゴミが散乱していると悲しくなります。昨今の釣りブームでゴミの山になったため、全国の港や湖で釣り人立入禁止のところが増えています。必ずゴミは家に持ち帰ろう。アミエビなどマキエをまくと、どうしても廻りにこぼれます。汚いだけでなく腐って匂いも大変、帰るときに必ずバケツで水を流しましょ! 浜の焚火は禁止されています。要注意!

保護

小さい魚は海に帰してやって下さい。鶴の恩返しという言葉もあります。また食べもしないのに不必要に釣りすぎるのも考え物、魚がいるからこそ楽しめるレジャーですから…釣った魚を岸壁の上に放置したままにする不心得者がいます。さすがに女性にはいないと思いますが、子供さんにはよく教えてください。

優先

干してある漁網を踏んで歩くような無神経な釣り人がいます、信じられないですが本当です。漁港は漁師さん、都市の港は港湾作業があくまでも優先です。 海で働く人の邪魔にならないよう気は使いたいものですね。 詳しくは、「海は誰のもの?釣りと漁業」を参照して下さい。

ナチュラリストになろう

海は釣り人だけのものではありません。そこで暮らす人、働く人、そして訪れる人すべてが共有しているものです。くれぐれも社会人として自覚を持って下さい。昨今のアウトドアや釣りブームで、ずいぶん海辺へ出かける人が増えました。それはそれでよいのですが、同時にあちらこちらの波止、海岸線でゴミの山が築かれています。野鳥や海棲生物の被害も、多く報告されています。

ベテランの中にはエサ取りや外道を釣ると、舌打ちしながら陸に放り上げたままにする人がいます。もちろん干からびて死んでいまいます。「仲間の所へ帰ると群が散る」という根拠のはっきりしない理屈があるからですが、やはり食べもしない生き物を哀れにも殺すのは心の貧しさを表しているような気がします。

釣りという遊び自体生き物を殺す漁ですから、偉そうなことをいえたものではありませんが、何事にも節度というものがあるはず。これから釣りをやろうという若い人には、自然が与えてくれる恵みを慈愛をもって享受して欲しいものです。

楽しい時間を過ごす前に、我々は自然の恵みを享受しているのだという謙虚な気持ちを忘れないで下さいね。環境擁護!など声高に叫ばなくても、自然への思いやりを忘れないだけで充分、あなたも立派なナチュラリストです。ではしゅっぱ~つ!

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