快感!飛んでこそ投げ釣り

釣りのステッカーとTシャツの音海屋
釣れなくても飛ばすだけでも気持ちいいが…

なかなか初めの頃は思うように飛んでくれないものです。あさっての方向に飛ぶわ、隣の釣り人の仕掛けに絡むわ、いらいらがつのります。特に女性は男性のようにはなかなか飛びませんし、男性のベテランでも力んだほどには飛ばない人もいます。ここでは、ちょっとしたコツでうまく飛ばせる秘訣を伝授しますから、しっかり覚えてね。

うぅ~飛ばん!

うりゃ~と力をいれても

ゴルフをやったことがある人ならお分かりでしょうが、あれは力を入れれば入れるほど飛ばないものです。釣り竿はパワーが必要な野球のバットより、タイミングで振るゴルフクラブに似ています。

まず投げのメカニズムを理解しよう

面白いもので長くて柔らかい磯竿でウキを飛ばすときは、どんな人でもゆっくり大きく振ります。そうしないと飛ばないということがすぐ分かるからです。いくら早く振っても飛びませんし方向も定まりません。これだけ柔らかいと「竿の弾力=反発力で飛ばさなくてはいけない」というのが、竿を持った感じですぐ掴めるのですね。

でも固くて少し短い投げ竿を持つと変わります。まず飛ばすものという先入観がありますし、手に持っただけでは磯竿のように竿のしなり=弾力を感じないからです。人間の体はよくできていて、しなりを感じないと飛ばそうとして本能的に強く振ります。

しかし投げ竿には重たいオモリがぶら下がっています。このオモリの存在が竿にしなりを生むのです。つまり竿を加速したときにオモリが抵抗になって、一気に竿が曲がります。この一気に竿が曲がることで大きな反発力が生まれます。あとはこの反発力を解放するだけでオモリは飛んでいくのです。

一気に曲げて、後は解放するだけという投げのメカニズムが、すぐ会得できる人は多くありません。どうしても飛ばそうとして、懸命に加速し続けるのです。ですから竿の反発力をうまく利用できず、自分の体力の範囲でしか飛ばせなくなります。

うぅ~まだまだ飛ばん!

写真のフォームに騙されるな…

投げ釣りの入門書でフォームを解説している写真がよくあります。あれは参考になりません。あのフォームは競技用にチューンした特別固い竿から最大の反発力を引き出し、かつ体の回転力をも加えた大遠投スタイルなのです。簡単に真似できるものではありませんし、柔な一般市販の竿ではどこに飛んでいくか分かりません。

釣り番組に出てくる名人は…

「やめられません!投げ釣りは」で有名な?N名人がゲストの釣り番組を見ることがあります。意外とヒョイと投げていることに気がつかれましたか?あれでも100m近く飛んでいるはずです。大体サーフ(投げ釣り)を専門にやっている人を観察すると、ウリャ~と投げている人など一人もいません。みんな簡単にヒョイヒョイと投げています。もっと肩の力を抜いて気楽に投げることを覚えましょう。

基本的なフォーム(これだけでいい)…

  • 竿を頭上に持ち上げ、後方の安全を確認します。タラシ(穂先からオモリまでの長さ)は1m程度。
  • 右手を押し込みながら一気に加速します。この時、右手だけでなく左手で引きつけることを忘れないでください。振りがシャープになり体が流されなくなります。
  • 前方45度で振りを止めます。しなりきっていた竿が一気に反撥し、オモリがびゅんと飛んでいきます。

要は竿に仕事をさせること

本に書いてあるような体の回転とか腰のひねりとかを考える必要はまったくありません。竿の反発力を生み出すようなタイミングだけ考えてください。体を前に突っ込んでいくような体重移動も不要です。むしろ体重を右足側に残したまま振り切るイメージが、シャープな振りを生みます。竿の固さに見合ったオモリを使うことが大事です。軽すぎたり重すぎたりするオモリは最適な竿の反発力を生みません。

うぅ~あさっての方向ばかり!

ポイントに投げてこそ投げ釣り…

交通事故的に、たまたま釣れたでは数を釣ることはできません。特にキスなど数を釣る釣りでは、的確に群れがいるポイントに仕掛けを入れ続けることが大事です。距離が出るようになれば基本が身に付いてきたということですから、方向を修正するのは簡単です。

指を離すタイミングで修正しないこと

指を離すタイミングが悪いのだろうと修正する人が多いようです。多少はあるでしょうが、基本的にあまり関係はありません。やっているうちにちゃんと体が最適なタイミングを覚えて、指をリリースしているからです。タイミングといっても実際は数十分の一秒という瞬間的なものですから、人為的にそうコントロールできるものでもありません。かえって悪くなることもあるでしょう。思い当たりませんか。

右にばかり行ってしまう…

女性に多い悩みですね、簡単に直せます。振りが遅いとオモリは右に飛びます。もっとシャープに振り切りましょう。体を流してはいけません。その場に踏みとどまり右手より左手の引き込みを強く早くしましょう。距離もグンと伸びるはずです。オモリを軽くしたり、タラシを短くすることも即効的な効果があります。

左にばかり行ってしまう…

力の強い男性に多い悩みですね、簡単に直せます。振りが早すぎるとオモリは左に飛びます。スローに振る必要はありませんが、もっとオモリの重み、竿のしなりを感じるように振りましょう。投げ始めるときにワンテンポ遅らせるだけでも直せるはずです。オモリを重くしたり、タラシを長くすることも即効的な効果があります。

足元にばかり行ってしまう…

気の短い人に多い悩みですね、簡単に直せます。せっかちに振ると足元に行きがちです。ゆったりした気持ちで投げるとすぐ直せるはずです。いつも足元に行くという人は、目標を思い切ってポイントの上空にとって下さい。空に投げる気持ちで振るとあら不思議、弾道が直線から放物線になり、飛距離もグンと伸びます。

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