海難防止ガイド

釣りのステッカーとTシャツの音海屋

海を甘くみてはいけないよ

毎年、海では100人近くの釣り人が亡くなられるそうです。海を甘く見ていたために不幸に見舞われたともいえます。自分の身は自分で守る…釣りに限らずアウトドアの基本です。ここでは身近な波止釣りと、もっともハードな磯釣りの安全対策をまじえて解説します。

レスキュー7ヶ条で安全・安心

第1条:足元に気をつけよう

波止ではテトラと呼ばれるコンクリート製の消波ブロックは、初心者や子供には大変危険です。特に濡れていると危険ですので、移動するときは注意してください。磯場は足場が悪いので、スパイクのついた専用の長靴が必要です。釣り座も先輩の指示に従い、安全なところを選びましょう。

第2条:TPOでライフジャケットを着用

遭難した人たちのデータを見ると、ライフジャケットを着用していた人の約8割が救助されて助かったそうです。波止では普通は必要ありませんが、沖の一文字などに渡る場合はあると心強いものです。防寒にもなります。磯では必需品です。着用しないと磯に渡してくれないところもあります。高級品は必要ありませんが、浮力が表示されているものが安心です。船釣りでも必要ですが、たいていは船に備え付けていますので借りるようにしましょう。

第3条:危険信号を感知する

うねりが高まって波が三角形(三角波といいます)になり、波頭が白くなってきたら危険信号です。また外海に面した海では一見凪いでいるように見えても、夏場は南の海からのうねりが時折襲います。高い場所にいても一瞬で波にさらわれることがあります。波止では冬と春の日本海が要注意でしょう。仕掛けを変えたりするときでも、海に背を向けず体の正面は沖側に向けておくと、うねりが高まったときに気が付きます。

また急に海鳴りがするのも危険信号です。すぐに安全な高場へ移動しましょう。数秒もしないうちに大きなうねりが来ます。 いずれにせよ、天気予報で注意報とか警報が出ているときの釣行は厳禁です。

第4条:万一、自分が落水したら

パニックに陥るのが一番危険です。テトラでしたら這い上がることができますが、高さのあるケーソンでは無理です。泳ぎに自信がなければ救助を待つしかなく、どこか掴めるところを探して、少しでも体力の消耗を防ぐようにしてください。まず危険な所では釣りをしないこと!万一の時、一人だと本当に危険です。磯でしたら、ライフジャケットを信頼してください、必ず浮きます。寄せる波で岩に打ち付けられ怪我をしますので、すぐに岸に上がろうとせずに、いったん沖に泳いで岸から少し離れることが肝心です。そしてベテランの指示に従いましょう。

第5条:万一、人が落水したら

クーラーを投げてください。浮き袋の代わりになります。落ち着いてからロープなりタモを出すかすればよいのです。よほど泳ぎに自信がない限り、救助に飛び込むのは無謀です。上がりやすい所まで誘導するか、女性でしたら頼れる人を呼びましょう。子供さんが落水して、助けに飛び込んだ親や周りの人も遭難という話をよく聞きます。小さいお子さんには、必ずライフジャケットを着用させて下さい。

第6条:万一、大怪我をしたり遭難したら

陸続きでない沖波止や磯でしたら、大変です。携帯電話があれば、至急渡船に連絡を入れて迎えに来てもらうなどの手配ができます。もし渡船に連絡が取れない場合は海上保安庁に緊急連絡をいれましょう。力になってくれるはずです。

海上保安庁へは 局番なしの118

第7条:至急に人を呼びたいときは

何かあったとき叫んでも、海では波風でなかなか人の耳には聞こえないものです。そんな時、緊急用のホイッスルがあると安心です。女性なら防犯対策にもなります。アウトドア/スポーツ用品店で手に入ります。

 

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