シラサエビを飼おう

釣りのステッカーとTシャツの音海屋
上手くやるとどんどん増えますよ

エビを飼うためのハウツーをレクチャーしましょう。対象となるエビは普段釣りの餌に使われているシラサエビとブツエビの2種です。

 

どちらも淡水エビで、シラサエビはモエビと呼ばれポピュラーな釣り餌ですから、皆さんよくご存じだと思います。琵琶湖産のものを特にシラサと呼称しており、最近では中国産の輸入ものが多くなってきました。ブツエビは関西でいわれるところの呼称で、正式にはミナミヌマエビと呼ばれるスジエビの一種です。ミナミヌマエビは苔をよく食べるエビなので、熱帯魚屋さんには苔取りとして必ず売ってあります。1匹100円以上で売られていますから、釣り餌と比べると何十倍も高価です。熱帯魚を飼うときは、くれぐれもエビだけは餌屋さんで購入しましょう。

揃える器具・用具

室内飼育なら、一般的な熱帯魚用の道具が一番楽

エビを飼うといっても、特殊な器具は必要ありません。淡水エビならば、すべて熱帯魚の飼育器具が転用できます。目的が鑑賞か、餌の一時保存かで多少セッティングが異なりますが、基本は同じだとお考え下さい。金魚を飼うよりはシビアに考えて下さい。エビは飼育レベルとしては簡単な方ですが、金魚よりはちゃんと管理しなければいけません。毎日世話をできない人は始めないこと!

基本的なシステム

一口に飼育といっても、そのやり方は何冊の本が書けるほどありますし、器具や用具も多種多様です。ですから、ここではどこでも入手でき、かつメンテナンスが簡単なシステム作りを説明します。

お買い物リスト


ホームセンターや熱帯魚店では初心者用に、一式セッティングしたものが安価(ものにもよるが普及品なら1万円まで)に売られています。これを買うのも賢い方法~充分使えます。砂や水草は付属していませんから、別途購入して下さい。

セッティングの手順

  • 水槽に入れる水を用意します。水道の水を50リットル分バケツやクラーなどに入れて2日以上くみ置きしておきましょう。ほこりが入らないように。
  • 風呂場かベランダで水槽、フィルター(ポンプ以外)を綺麗に水洗いして下さい。
  • 次に砂を洗います。小分けした砂を、米を研ぐ容量で丁寧に洗って下さい。汚れが完全に取れるまで必ず洗うこと。
  • 置き場所をよく考えてください。水槽は60cmタイプでも水を入れると、80kg以上の目方になりますから、台は頑丈なものを選んで下さい。直射日光が当たると水温が急上昇するため、窓際は絶対ダメ。人の出入りが激しいところも、生き物のストレスになるので、安易に下駄箱の上などと考えないこと。
  • 水槽を台にセットします。コンセントに水が掛からない所を選びます。同時にコンセントから電源が取れるようにして置いて下さい。
  • 水槽に砂を入れ、水平になるよう馴らして下さい。
  • くみ置きしておいた水を徐々に注ぎます。
  • 中間ぐらい水が入ったら水草を植えます。奥の方に植えた方が見た目が綺麗になります。ちゃんと植えないと、すぐ浮いてくるので気をつけます。熱帯魚専門店では、浮きを防止するためのオモリを売っています。
  • 再び水を満水になるまで注ぎます。温度計も取り付けましょう。
  • 取扱説明書を読み、フィルターを組み立て水槽にセッティングします。
  • 蛍光灯を取り付け、フィルターのポンプからコンセントを差し込みます。ポンプがちゃんと動いたら、完成です。ポンプは一度動かしたら、メンテ以外は絶対止めてはいけません。生命維持装置だと考えて下さい。
  • そのまま最低2週間ほど置きます。飼育に適切な水を作る期間です。長ければ長いほど間違いありません。濾過バクテリアを培養する必要がありますので、ちくわかかまぼこを一切れ入れて置いて下さい。これがバクテリアの餌になります。
  • 水ができたと判断したら、とりあえずエビを数匹入れて様子を見て下さい。専門的にはテストフィッシュといいます。2,3日しても異常なければ、飼育の準備が整ったということです。さぁ、エビを入れて飼ってみましょう。

わが家の90cm水槽の一つ。2槽式上部フィルターに海水魚用投げ込みフィルター、パワーポンプのついた底面式フィルターの3段構え、濾材はフルーバルと、飼っているしょぼい魚に似合わない水質浄化仕様です。エビは水を汚すのでこれぐらいなら完璧かも。

エビ飼育Q&A

コツが分かりやすいと思いますので、問答式にしてみました。

餌はなにをやればいいでしょか?
  • エビは本来苔を食べます。水草などを入れていたら苔は自然と発生します。目に見えないようなうっすらした苔が彼らの主食料です。しかし飼育数が多いとそれでは足りません。
  • 幸いエビは悪食で何でも食べます。餌が不足すると共食いするくらいです。とりあえずは熱帯魚用の餌(沈下性)をやりましょう。ほんの少しずつやるのがコツです。たくさんやると水を悪くしますから厳禁!ほんの少しでいいのです。
ヒーターは必要ありませんか?
  • 熱帯魚ではありませんので、必要ありません。大体空調していない部屋ならば10度から25度の範囲で充分生存しています。
夏になってから死ぬのですが?
  • 水温の上がりすぎですね。まず直射日光の当たらない涼しいところに置いて下さい。クーラーの冷気が当たるような所なら最高です。
  • ライトは水温を上げるので、少し水を抜いて喫水線を下げるか、ライトを少し持ち上げ水面から離すなどの工夫をしてみて下さい(専用の機材も売っています)。
  • とりあえずは上部フィルターのフタを外しましょう。気化熱で水温が1~2度下がります。
水替えはどの位の頻度で?
  • 2週間に1回、水槽の1/3程度の水を交換します。ここで大事なことは水温を合わせるということです。大抵は新しい水の方が水温が低いケースが多いので、湯沸かしのお湯を入れたりして調整しましょう。
  • あんまり神経質に合わせる必要はありません。手を入れて大体同じくらいになるよう調整してみて下さい。
カルキを抜く薬品を使ってはいけませんか?
  • コントラコロンのことですね。それでもよいのですが、厳密に言うと、その手の薬品はメタハロイドというやや有害な物質を生むという副作用があります。場所のないマンションなどでしたら、使っても差し支えありません。
何匹まで飼えますか?
  • 60cm水槽の場合、水さえできれば100匹程度は充分飼えます。魚を飼うのも面白いですが、エビは動きに愛嬌があり、けっこう面白いと思いますよ。
器具や砂が汚れてきました。洗う必要はありますか?
  • 砂は半年に一回程度洗ってやって下さい。ただし始めの時のように徹底的に洗ってはいけません。せっかく培養したバクテリアが死ぬからです。ヘドロだけを洗い流すよう、くみ置きした水で軽く洗います。器具も同じ要領です。
  • ヌルヌルを取ろうとしてはいけません。こびりついたヌルヌルは、バクテリアのコロニーで水の浄化には大事なものです、つまり飼育器具に関しては、きれい好きはダメということです。洗剤使用などもってのほかです。水槽や砂の掃除の間は、エビや魚はバケツやクラーに古い水ごと移しておきます。
フィルター交換のこつは?
  • 安価な上部フィルターでしたら、たいていはスポンジ状のウールマットが付属しているはずです。一ヶ月に一回程度水洗いの時にすすいで下さい。
  • ごしごし洗ったりしてはいけません。すすぐ水も新しい水でなく、水替えした古い水を使って下さい、大事なコツです。1年ぐらい使うとウールの弾力がなくなってくるはずです。そうなれば新しいマットと交換しましょう。同じサイズのものが売られているはずです。この場合も全部交換せず、1枚ずつ交換するようにします。つねに目に見えないバクテリアの存在を意識しておいて下さい。
買い置きの餌として飼いたいのですが?
  • 水草は必要ありません。従って砂も必要ありません。本当は砂を入れない方が水質が保たれるのです。水草や砂は美観と同時に、エビのストレス軽減のために入れますので、餌として飼う以上必要がないわけです。
  • 大量に飼われると思うので、予備の投げ込み式フィルターを投入し、上部フィルターとのダブルで濾過するようにしましょう。ぐっと水質が安定します。
繁殖させることは可能でしょうか?
  • 可能だと思います。ただし抱卵した時点で隔離するなど、専門的な飼育技術が必要になってきますので、飼育経験を積んでから専門書等でお勉強して下さい。
室外でも飼えますか?
  • もちろん飼えます。ブツエビの屋外飼育を参考にして下さい。ただし直射日光を避け気温が安定した所へ設置して下さい。
金魚と一緒に飼いたいのですが?
  • まず食べられます。あきらめましょう。
ブツとシラサどちらが丈夫ですか?
  • 経験上はブツエビの方が丈夫です。水温の上昇にも強いようです。これは飼育だけでなく、生き餌として携行する場合も同じですね。
生き餌の余りを入れても、たくさん死にますが?
  • もうその時点で弱っているからです。逆に言えば生き残っているエビは、大変丈夫(というより頑強!)な個体だと云えます。
  • 鑑賞を目的として餌屋さんで買うのなら地エビをお薦めします。少し高いですが、輸入物の生きエビとは比べものにならないぐらい丈夫です。
置き場がないので小さな水槽でもいいでしょうか?
  • もちろん小さな水槽でも飼えます。ただし匹数を押さえることです。一番よいのは大きな水槽に少なく飼うのがいいのです。
  • 40cm水槽でしたら、エビの場合40匹程度までに抑えましょう。
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