ウキ釣り専科

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BASIC・固定仕掛け

ウキ釣りの二大仕掛けと言えば、一つはこのこと。あらゆるウキ釣り仕掛けの基本になります。おまけにシンプルでよく釣れますから、覚えてしまうと明日にでも釣り場へ行くことができます。作り方はとても簡単〜読み終える頃には、あなたもいっぱしの釣り師になること請け合い♪ まずこれを覚えましょう。

基本中の基本〜固定仕掛けで決めろ

見ればお解りのように、棒ウキならゴムに刺すだけ、円すいウキならツマヨージで止めるだけです。図ではサルカン(ヨリモドシ、スイベルともいう)で道糸とハリスを連結していますが、糸同士直結してもかまいません。円すいウキを好む人は直結することが多いようです。

固定ウキはウキ下の関係から、あまり重いオモリ(1号以上)を使うことはありません。せいぜい0.5号(約5B)程度です。ですから丸玉オモリを使うことは少なく、ガン玉やカミシズをハリスに付けて使います。しかし比較的オモリ負荷の大きいウキを固定で使う場合は、中通しオモリを使わなくてはいけません。その場合はサルカンの上に取り付けて下さい。

固定専用の棒ウキの場合

ヘラウキやごく小さい電気ウキなどはウキの下部に環型の金具がついておらず、下部の先が爪楊枝のように削られています。中にはブランコ(リリアンに編まれた紐に楊枝がついたもの)がついたものもあります。こういったウキは固定仕掛け専用です。

  1. 道糸にウキ止めゴムを通します。
  2. ゴムにウキを差し込みます。これで終わり〜
  3. ウキ下を変えたいときはゴムを移動させます。

HINT
ゴムはしなやかなシリコンゴムがいいでしょう。カラフルな蛍光色のものが売られています。海中でも目立つので便利でしょう。ブランコのないものは道糸に引かれてやや傾くことがあります。ブランコ式は足が自在になるので姿勢がいいのです。またブランコは反対側から刺すのが普通です。


環付き棒ウキの場合
ウキの下部に環型の金具がついたものです。海用の棒ウキはほとんどがこのタイプです。遊動用ですが固定仕掛けでも使えます。色々な止め方がありますが、ここでは専用金具を使う方法で説明します。

  1. 道糸にウキ止めゴムを2ヶ通します。
  2. ゴムに専用金具を差し込みます。これで終わり〜
  3. 専用金具のスナップ部分にウキを取付けて終わり。

HINT
この手の専用金具が海釣り売場になければ、ヘラのコーナーにあるはずですから探してください。特に便利な止め方というわけではありませんが、道糸がウキに与える影響は少ない止め方といえます。このやり方ではなく、遊動ウキの作り方でも固定が可能です。遊動ウキコーナーを参照してください。


円すいウキの場合
円すいウキには直径2mm程度の穴が開けられています。この穴に道糸を通して使いますから「中通しウキ」とも呼ばれています。

  1. 道糸に円すいウキを通します。
  2. 円すいウキに下から爪楊枝を差して終わり。

ウキ止めに使う爪楊枝はプラ製の市販品もありますが、家にある普通の爪楊枝(木の方が使いやすい)を切って使うこともできます。固い楊枝は道糸を傷つけますので、極力柔らかいものを使ってください。

HINT
図参照)両方削った長めの楊枝を使うと、ゴムと組み合わせて確実に固定できます。万一ウキから下の道糸が切れてもウキをなくす心配がなくなります。

固定仕掛けのいいとこ、ダメなこと

トラブルが少なく、仕掛けの馴染みがよい

一番シンプルなウキ仕掛けですから、糸がらみなどのトラブルが少ないということはお解りだと思います。あと大事なことは潮への馴染みがいいということです。「馴染む」というのは少し説明が難しいのですが、海中へ投入された仕掛けが魚を釣るためのポジション(姿勢)へいち早く移行するとか、あるいは理想的な仕掛けの角度を保つことと解釈して下さい。仕掛けの馴染みがよいと魚の喰いがよいだけでなく、アタリも素早く明快に出るため時合いを逃しません。これが一番の長所です。

軽いオモリで仕掛けが馴染むのも特長です。遊動式は仕組み上ある程度の重さのオモリを使わないと、仕掛けが落ちませんが、固定式だと軽いオモリでも仕掛けが馴染むのです。軽いオモリだと魚が喰ったときの抵抗(違和感)も少ないですし、仕掛けが流れる角度もいいのです。

誘い(張り)は重要なウキ釣りの技術です。固定ウキで誘いをかけた場合、ウキを支点として仕掛けが動きますので、アクションがストレートにサシエに伝わります(ちょっと難しいかな?シビアに経験を積むと理解できます)

ウキ下は竿一杯の長さ以上取れない

まずは、固定仕掛けのタナは「竿の長さ一杯」と覚えておきましょう。

仕掛けの操作と魚の取り込みやすさを考えると、固定仕掛けの取れるタナの深さは大体竿の長さぐらいです。足場が高かったり仕掛けの操作に慣れていれば、もう少し深く取れますが、一応竿の長さと覚えておきましょう。ですから固定仕掛けでウキ下を深くとりたければ、長い竿を使うことになります。普通の磯竿の長さは5.3mですから、最大ウキ下は5mちょっと(3.5ヒロ)程度です。

固定仕掛け…Q&A

ハリスはどの位取ったらいいのでしょうか

これは固定でも遊動でも同じですが、基本的には長く取れば取るほどよいと考えておいて下さい。ハリスは短くても釣れるという名人もおられますが、例外的なへそ曲がりと考えておけばいいでしょう。

長所

  1. 長く取るほど透明部分が増し、すれた魚にはカモフラージュになる。
  2. 現在使われているフロロカーボンハリスは、ナイロン製の道糸と比較して、根ズレに強い。そのため障害物の多い釣り場では少しでもバラシの危険性が減る。
  3. 長いほど、魚を掛けたとき糸の伸びが期待できる。強度が増すわけではないが、ハリスを長く取るとクッション性が増し、ばらしにくくなる。
  4. 鈎を結び変えるたびにハリスは短くなる。長目に取っておくことで対応できる。
  5. ハリスにガン玉を打たないときは、長く取るほどコマセと同調させやすくなる(※理由は専門的になるため別章で解説)

短所

  1. 直結でなくサルカンなどを使うと、ハリス以上の長さのウキ下を取れない。
  2. そのためハリスの長さ以上ウキ下を浅くしたいときは、ハリスを切り鈎を結び替えなくてはいけない。

上記の理由からハリスは浅いタナの魚は短めに、深いタナの魚は長目に取りましょう。チヌならが大体2ヒロ程度とればいいでしょう。長すぎても扱いにくいので、とりあえず初心者ならば1ヒロ程度にしておいて下さい。馴れれば少しずつ長くして下さい。

ガン玉を打つ位置は?
  1. これは状況に応じて打ち分けますから、初心者には難しいものです。とりあえずスズキやチヌ狙いの波止のウキ釣りでしたら、まずオモリ負荷に応じたガン玉や丸玉オモリを、サルカンの上に入れましょう。
  2. それから1〜2ヒロ程度のハリスを取り、小さなガン玉(G2〜G5程度)をハリスの真ん中(二等分したところ)に一つ打って下さい。仕掛けが潮に乗りやすくなりますし、アタリも明確になります。詳しいガン玉の打ち方は別章で解説します。
売られている棒ウキは環付きばかりですが…
  1. ヘラなど淡水用のウキがほとんど直刺し(ウキ下部が尖りゴムに刺しやすくなっている)であることに対して、逆に海釣り用のウキの大半は環付きです。海は池などに比べて水深がありますので、遊動式で使えるよう考慮されているからです。
  2. もちろん環付でも固定式にして使えます。上記で説明した金具を使ってもいいですし、遊動式を応用しても可能です(※次章で解説)。
固定式でのオモリ負荷の考え方は?
  1. 固定式で狙えるタナは上記でも解説したように、3.5ヒロぐらいが限界。足場の高いところでは魚を取り込みやすくなりますが、それでも4ヒロ以上は無理です。実質的には3ヒロまでと考え、それ以上深いタナも攻める必要があるのならば、始めから遊動式にしておいた方が、仕掛けを作り替える必要がなく無難です。
  2. 3ヒロ程度までのタナを目安にするならば、棒ウキならばB〜3Bが使いやすいでしょう。風や潮の速さでオモリ負荷は変える必要があります。凪日和ならできるだけ軽いオモリ、潮が速い、あるいは荒れ模様なら、0.5号ぐらいの、ちょっと重めのオモリ負荷がベターです。
ブランコはなぜ逆から刺すのですか?
  1. 下図の左側の絵は仕掛けを振り込む直前の状態です。逆刺しは取り付き方が素直ですね。仕掛けが折れ曲がっていたりすると、そこで糸がらみが発生しやすくなり、トラブルの元になります。
  2. 右側の絵は仕掛けを張った(あるいは合わせた)状態です。逆サシの方が道糸の動きにスムーズに追従しています。このような理由から、一般的にブランコは逆に刺すのです。