魚種別攻略講座

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家族で遊ぼ♪小アジ釣り!

サビキ釣りは初心者の味方!
初夏の頃になると、どこの波止でも家族連れが「わぁわぁ」とアジ狙いのサビキ釣りを楽しむ光景で賑わうようになります。初心者でも子供でも楽しめるのがサビキ釣りのいいところです。ことさらにテクニックが必要ではありませんが、いつでもばんばん釣れるというわけでもありません。ちょっとしたコツを覚えておくと隣の家族に差をつけることができるかも〜♪ またノマセ釣りでどうしても小魚をキープしたいときや、奥さんのためのおかずをもって帰らなければいけないときもあるでしょう。初心者のサビキ釣りをベースに、ちょっと中級者向きのアジ釣りも解説してみましょう。

さぁサビキ釣りの準備

サビキとは、餌に似せて作った擬餌針のことです。仕掛をさびく(引く)ように操作をすることからこの名が付いたのでしょう。海では小物だけでなく、メバルや大きい青物、マダイなどにもそれぞれ専用のサビキが使われています。本職の漁師さんや名人の作るサビキには、本物の餌より効果を発揮するものもあります。
では波止のサビキ釣り用道具リストを挙げてみましょう。

竿
重めのオモリを使うので固めの竿が向いています。固めの磯竿や柔らかめの投げ竿であれば何でもかまいません。お子さんならルアーロッドが扱いやすいでしょう。長さは3.6〜4.5mぐらいが扱いやすい長さです。

贅沢をいうのならば、竿は固くても穂先は少し柔らかめがいいですね。アジの口は柔らかいので穂先が固いと、ばれやすいのです(釣り上げる途中で鈎が外れやすい)。古いグラスロッドがあれば最適です。
仕掛

市販で充分です。波止用と船用があるので波止用を選んで下さい。大体、その地方その時期に一番よく使われるものがタナの中央に並んでいるはずです。分からなければ店員さんにアドバイスをもらいましょう。

  1. 鈎サイズ
    マメアジなら3〜6号くらい、それ以上なら7号〜がいいでしょう。少し大きめでもかまいません。
  2. サビキの種類
    ハゲ皮など専門的なものが色々ありますが、アジでしたらスキンと呼ばれる薄いビニール製のものでいいでしょう。予備の仕掛も忘れずに買っておくこと!
  3. サビキの色
    これも色々あります。とりあえずコマセのアミエビに合わせたピンクのものにしましょう。
  4. 鈎の本数
    初心者には少ない鈎数が扱いやすくていいのです。6〜7本、少ないものを選んで下さい。
  5. ハリスの太さ
    鈎のサイズは魚に合わせますが、同じ鈎サイズでハリスの太さが違うものが売られているようでしたら、迷わず太いものを買って下さい。その方がトラブルが少ないのです。また掛かったアジを狙ってスズキが食い付くことがよくあります。こんなときでも太いハリスなら取り込めます(バンザイ)。
小物

サビキ釣りにはコマセを使います。そのためコマセを入れたり撒いたりする道具が必要です。

  1. サビキカゴ
    仕掛に取り付けて使います。オモリ付とオモリなしがあります。どちらでもいいのですが、投げ竿ならどちらでもOK、磯竿でしたらオモリなしがいいでしょう。シビアにいうならばオモリの付いていないカゴの方が理にかなっています(理由後述)。カゴにコマセを入れるための適当なスプーンも必要です。

  2. コマセを撒くための杓です。なくてもいいのですが、ある方が重宝するでしょう。安価なプラ製で充分です。
  3. バケツ
    コマセに使うアミエビを溶かしたり、道具を洗ったりするための必需品。
  4. オモリ
    オモリのついていないカゴの場合は必要です。竿の堅さに分けて使い分けます。柔らかい竿ならナス型3〜5号、固めなら8〜10号ぐらいを選んで下さい。適当に持っていって、釣り場で使いやすさをみて交換すればいいでしょう。
  5. クーラー
    アジなどの小物は氷締めといって、冷たい氷水につけて締めると鮮度よく持って帰ることができます。
魚を寄せるコマセにはアミエビを使います。手軽なチューブ式や解凍済みパックなど色々ありますが、家族で一日やるのでしたら、冷凍プロックのものが割安。海水で溶かしても時間がかかるので、予め購入して溶かしておきます。

サビキ釣りの道具仕立て

標準仕掛け
標準的な仕掛です。オモリは竿の堅さに合わせて選びます。小さめのカゴでいいでしょう。難しく考える必要はありません。
カゴオモリ仕掛け
オモリ付のカゴなら仕掛がシンプルで、サビキの取り扱いが楽で初心者向き。カゴが重いので固めの竿を使いましょう。
飛ばし仕掛け
沖を釣るときの仕掛。中通しウキならトラブルフリー。コマセが飛び散りにくいプラ製かフタ付カゴがお勧め。

釣り方を覚えよう!

魚さえいれば必ず釣れるはずですが、より釣果を目指すための家族にちょっとしたサビキ釣りの秘訣を伝授しましょう。マスターすればベテランに勝てるかも〜

まずは魚を寄せる 釣り座を決め仕掛を作ったら、いきなり竿を入れずにコマセをまず撒いて様子を見てみましょう。きらっとする魚影が見えたらしめたものですが、まずそんなに甘くありません。マキエ杓で少しずつ気長に撒いて魚が寄ってくるのを待ちましょう。
魚が寄れば 竿を出す準備です。数釣りをするコツは焦らないことです。コマセは少しずつ切れ目なく撒くことを忘れないように。寄せたいあまり一時に撒きすぎると、流れるコマセについて群が移動してしまうことがあります。これでは逆効果。
コマセを詰める カゴにはコマセをぎしぎしに詰めてはいけません。出にくくなりますから7〜8分目に控えます。スプーンで詰めてもいいのですが、汚れますし効率がよくありません。小さなバケツにアミエビを溶かしておき海水を少し混ぜます。どろどろ状になればカゴを浸けて2、3回上下させれば簡単に詰め込むことができます。
コマセを振り出す 用意ができれば竿を出します。オモリが海底に着底するまでゆっくり糸を出し仕掛をおろします。ぽちゃんと魚の群に投げ込んではいけません。群が散ります。オモリが底に着いたらリールを2、3回巻いて竿を小さくあおります。これでコマセが出ますから、そのまま穂先を止めてアタリを待ちます。
※時々、懸命に竿をあおり続けている人を見ますが、そんな必要は全くありません。そのように教えられたのでしょうが…。
アタリが出れば… くくっ!とくればアタリです。合わせる必要はありません。そのまま放っておいて鈎掛かりするのを待ちます。やがて掛かった魚が暴れてまたコマセが出ます。すると次の魚がまた掛かるはずです。上手にやると釣り針全部に掛かってくれます(鈴なりといいます)。釣り上げたら、群が散らないようにすぐに杓でコマセを撒きましょう。それからゆっくり魚を外し次の準備をすればいいのです。
魚の外し方 サビキのようにたくさん鈎のある仕掛の場合、魚を外すのは手順があります。まず一番下のオモリを足で踏んで下さい。そうして仕掛をしゃんと張ってから、上から順番に魚を外すのです。そうすれば簡単ですし、仕掛をもつれさせることも少ないものです。
※逆に餌を付ける場合は下側から付けるように〜覚えておこう。

お願い
コマセはとても臭います。あとから釣る人のために、釣りを終えた後は足下の汚れた所を必ずバケツで水を流して帰って下さい。それが釣りのマナーです。

こんなん教えてもらいました
これなしで生きていけないという潮女さん一押しのグッズ! 「愛用の洗濯バサミ型サビキカゴ(下カゴ)です。商品名はパクなんですが、うちわではしおめバサミで通ってます(^^;)」 私も早速手に取ってみましたが、確かに優れもの。スプーンも手の汚れも手返しの遅さもさようならです!

釣果を上げる秘訣は?

どこに釣り座を取ればいいでしょうか?
  1. 魚を寄せる必要がありますから、コマセが効きやすいある程度潮通しがいいところがいいでしょう。しかし良すぎてもコマセが全部沖へ流れてしまいますから、程々の所を選んで下さい(難しいかな?)。
休みだから人が一杯です
  1. ことサビキ釣りに関しては人が多い方がいいのです。みんなでコマセを撒くから魚の群を寄せることができます。挨拶をして割り込ませてもらいましょう。
  2. 潮の流れが分かるようでしたら潮下側に陣取りましょう。釣果に期待が持てます。
なかなか釣れてくれません
  1. 魚釣りには時合いというものがあります。のんびり待ちましょう。
  2. こんな時はカゴに固くコマセを詰め、ゆっくり出るようにして節約する手もあります。
アジ以外の魚も釣りたいのですが…
  1. オモリ付のコマセカゴの下部に天秤を付けた「カゴ天秤」というせこい仕掛があります。この天秤にハリスと鈎をつなぎオキアミなどをサシエに付けます。
  2. コマセがよく効きますから、寄ってきたチヌを一緒に釣ろうという仕掛です。それなりの効果はあるようです。興味があればお試し下さい。
隣の人は釣れるのですが…
  1. 潮の流れる方向をよく見て下さい。あなたのコマセが全部お隣さんに流れているのかも知れません。そんなときは釣り座を変えるか、少し沖を釣って下さい。
  2. また潮が関係していないようなら、仕掛が入っている深さを見て下さい。アジは見えるほど浮いてくることもありますが、遊泳層は基本的には底に近いのです。ちょっと深めを探ってみましょう。
アジには2種類あるそうですが…
  1. 関西では同じマアジでも平アジ(赤アジ)に人気があります。波止で釣れる豆アジはこいつで、あんまり大きくなりません。海水を通してみると少し赤っぽく見えます。
  2. 魚体が丸くてスマートな丸アジ(青アジ)は味のランクでは下とされていますが、ノマセ釣りにはこれが一番という釣人が多いようです。俗に言うくさやの干物は丸アジ(ムロアジの仲間)で作るそうです。
アジは釣りたいが、サビキ釣りはどうも…
  1. そんなこだわりがあるのならば、一本鈎で釣りましょう。軟調のメバル竿かハエ竿を用意して下さい。ウキは小型棒ウキか小型の玉ウキ、鈎は金袖、餌はサシアミにします。コマセを杓で撒きつつ、ウキフカセの要領で釣ります。
  2. タナが浅くなる夜釣りがお勧めです。いい群に当たれば50匹ぐらいすぐ釣れます。サビキよりスマートですし、釣り味がいいですから面白いでしょう。
ウキサビキでは餌が飛び散ってしまいます
  1. プラスチックカゴやフタ付カゴである程度は防止できますが、遠投したりすればどうしても飛び散るでしょうね。そういうときは集魚材を混ぜて下さい。飛散防止になりますし集魚効果も期待できます。

読者の質問

サビキに餌を付けたいが…

さびき釣りをしている時に魚を観察しているとコマセは食うが、仕掛けの疑似餌を食わない、という場面を数々見かけます。お魚ちゃんたちは、疑似餌だと見破っているとしか思えません。そこで、釣果向上対策としてコマセエビを仕掛けに付けるさびき釣りの方法があったと思うのですが? 感覚的にはかなり釣果が向上すると思うのですが…

ハハハ、同じ考えを持つ釣人は結構多いようで、あのアイデア釣り具企業第一精工もスピード餌付け器なるものを発売しています。鈎に刺しにくい小さなアミエビをいったん皿状の容器に入れ、その中を仕掛を通して、鈎に餌を付けるというシステムです。まぁそれなりの効果はあるかもしれません。

しかしここでよく考えて下さい、何のための疑似餌でしょうか?ルアーが喰わないからといってルアーのフックに餌を付ける人はいませんよね。それと同じことです。サビキに疑問を持つなら、胴付仕掛に刺しアミ餌の方が合理的です。アジの数釣りにサビキを使うのは、サビキの方が手返しがよく、サビキで充分釣れる魚が対象だからです。

喰わないときと云うのはどんな仕掛でも食わないものです。やはり潮時を待つことが大事です。また魚が寄っているのに喰わないと云うときは、実はコマセに対して魚の絶対量が少ないときです。そういうときの魚はのんびり食いやすい手近な餌から喰うのです。こういうときはコマセに寄っている魚種をしっかり見分けることや、タナ設定、コマセの撒き方に工夫が要ります。決して疑似餌を見破るほど豆アジや小メバルはすれていません〜。これが大きい群になると逆に餌の奪い合いになります。いわゆる喰いが立つという状況ですね。こんな時、疑似餌やサビキが威力を発揮します。波止の豆アジ釣りでも漁師のカツオ釣りでも理屈は一緒です。

最近はトリックサビキと呼ばれるエサを付けるサビキが流行しています。サシエを付けることに反対はしませんが、決して合理的な考えではないことをご承知下さい。あえていうなら天候や潮加減で、その日の当たりサビキというのがあります。本文の記事ではピンクのスキンサビキをお勧めしていますが、オーロラカラーやハゲ皮など実績のあるサビキはたくさんあります。安いものですから、三種類ほど持っていって試してはいかがでしょうか。

私が波止で知り合った老釣り師は、シラスに似せた手作りのサビキを見せてくれました。腕もあるでしょうが、たしかに人の三倍は釣っていました。初心者の釣りと馬鹿にせず、仕掛を研究してみるのも釣りの奥深さが分かって面白いかもしれませんね。ちなみに私の父の友人が作るサビキは、信じられないほど魚が掛かるそうで、仲間からの注文が絶えないそうです。それもそのはず実家は漁師とのこと…(^^