海と魚のお話

海と魚のお話

船酔いと闘う!

掲示板で「船酔い対策コーナーを」というご要望がありましたので、早速いろいろと調べてみました。追加・修正事項も出てくると思いますが、とりあえず次回釣行時にお役に立てば…と思います(^^)

酔うメカニズム

船を含め『乗り物に酔う』とはどういう状態をいうのでしょう。家庭医学書によると、乗り物の動揺や振動に対する身体の不適合現象とあります。これを動揺病と云い眠気・倦怠感・めまい・顔面蒼白・冷や汗・生唾・吐き気・嘔吐といった症状がおきます。

人間の身体がバランスを保てるのは、耳の奥にある三半規管の働き、ということはご存じのとおり。この三半規管のほかに前庭器という器官があり、相互作用で身体の傾きなどを脳に伝えています。ところが、船や車など揺れる乗り物に長時間乗っていると、乗り物の動揺や振動によって、三半規管や前庭器の耳石器が刺激を受け続けることになり、自律神経や脊髄神経に悪影響を与えます。これに目の運動刺激も加わって、乗り物酔いになるというわけです。つまり…

  1. 乗り物の動揺や振動からの影響を極力受けないようにする(座席の位置など)
  2. 自律神経を不安定にする要素を取り除く(睡眠不足・酔いに対する不安感など)
  3. 脊髄神経を圧迫しないようにする(悪い姿勢・身体を締めつける衣類など)
  4. 視覚の混乱を避ける(乗り物での読書・コンピューターゲームなど)

以上のことをクリアすれば、乗り物酔いを防ぐことができるということですよね。実際にはそう上手くいかないかもしれませんけど…(^^ゞ

具体的な予防策

それでは、上記項目をクリアするためには、具体的にどうすればいいのでしょうか。ここからは課題である『船酔い』に、的を絞って考えていきましょう。

乗船前夜の心構え・・・
夕食時には食べ過ぎ飲み過ぎにならないよう注意します。翌朝胃がもたれたりしないよう、油の多い物も控えた方が無難です。また、できるだけ睡眠を多くとりましょう。疲労回復にもなりますし、眠れなくても横になって目を閉じ、身体も神経もリラックスさせるつもりで休みます。寝不足も過労も船酔いの大敵ですからね。

乗船当日には・・・
乗船時には満腹感も空腹感も感じないくらいになるよう、時間を考えて朝食は軽めに取ります。酔い止め薬も忘れずに飲みましょう。薬によって効きだす時間などに違いがありますので、取説を読んで正しい時間に服用します。酔い止め薬にはドリンクタイプもあります。衣類は、ぴったりしたハイネックやウエストのきついものは避け、身体を締めつけないものを着用します。ベルトも緩めにしてくださいね。膝や腰回りにタックの入ったワークパンツや釣り用のズボン、スポーツウエアなどはお薦めです。女性の場合、締めつける下着類はできるだけ避けたほうがいいでしょう。ポイントに着いたら竿を延ばすだけになるよう、乗船前に仕掛けを作っておきましょう。揺れる船の上でガイドに糸を通したり、仕掛けを結んだりすることが船酔いになる第一歩です。

乗船後は・・・
揺れが少なく、船の排気ガスが当たらないところに座りましょう。船の重心は真ん中よりやや後方にあります。その重心を支点にして上下に揺れますので、支点の辺りに座るようにします。タバコの匂いに敏感な人は、喫煙者に座席を替わってもらうなど、お願いした方がいいかもしれませんね(^^)

信じる者こそ救われる

予防の第1は、船に慣れること。
予防の第2は、自分は酔わないと自己暗示をかけること。

船酔いには、精神面が大きく影響しています。船酔いしたときの苦しい経験から必要以上に船酔いを意識するようになり、そのため船に乗っただけで、または乗る前から「酔うのでは…」と神経を混乱させてしまっているのです。これこそ自律神経を不安定にさせている大きな要因。体質だからとあきらめないで「自分は酔わない」と強く暗示をかけてみてください。

私は、車にも船にもすぐに酔うタチです。遊園地の乗り物もダメですし、映画を観てても酔うことがあるほど弱いのですが、なぜか釣りをするようになってからは、荒海を行く渡船でも船釣りでも酔ったことはありません。少し気分が悪くなる程度で収まります。これは単に「絶対に酔わない!絶対酔うもんか!」と心で強く念じている所為だと思います。船酔いするとその日一日が面白くなくなりますからね。もちろん酔い止め薬は飲みますが、自己暗示はホントに効果大ですよ〜(^^)/

その他の原因と対策

気分が悪くなってきたら
すぐに酔い止めの薬を飲みましょう。携帯にはロート製薬の「パンシロントラベルNOW」というチュアブルタイプがお薦めです。ヤバイかな〜と思ったらすぐに1錠、噛むタイプなので水なしでOKです。トラベルNOWという商品名からもわかるように即効性があり、ミント系ですっ〜と気分が快復します。私も気分が悪くなりそうになったらすぐに服用します〜これも良く効きますよ(^^) その他に、ミント系のガムを噛む・深呼吸をして呼吸を整える・お茶か水を飲む・ベルトを緩める・胸元やウエストのボタンを外す・遠くの景色を眺める・しゃべったり雑談したりして気分を紛らわせる・歌を口ずさむなども効果があるようです。

酔い止めバンド
「酔い止めバンド」という商品をご存じですか?このバンドには、手首のツボを刺激する突起物が付いていて、精神を安定させるツボを押すことにより、乗り物酔いを防ぐ効果があるということです。釣具店で見たことはありますが、使用したことはないので効果のほどはわかりません。試す価値はあるかも…(^^)

船酔い一直線
オマツリをほどいたり仕掛けを作るときに集中して一点を見る・長時間下を見る・船内を歩く・極端に甘い飲み物やスポーツドリンクを飲むなど…が、船酔いにつながる可能性が高くなります。特に柑橘系の飲み物は、胃のぜん動運動に影響を与えるので飲まないようにね。体調をくずしているときも船酔いしやすくなります。

乗り物酔いしやすいタイプ
自律神経が不安定・神経質・貧血ぎみ・胃腸が弱い…といった人に、乗り物酔いは起こりやすいそうです。日頃から体調を整え、リラックスを心掛ければ大丈夫。

酔ってしまったら
残念ながらキャビンで寝るしかありません、お気の毒〜。ひどくなるまで我慢せず、釣りを中止して早めに横になって休んでくださいね。