磯釣り専科-磯フカセ入門

磯釣り専科

エサ取りをかわせ!

夏場のエサ取りほど、釣り師を苦しめるものはありませんねぇ〜。防波堤はまだいい方です。始終コマセが入っている磯などは、人が立つだけでエサ取りがザワ〜と群をなして浮上してきます。まぁこれも仕方がありません。詳しいことは後日解説しますが、とりあえず要点だけを述べておきます。エサ取りをかわす方法は色々あり、釣り方、対象魚、エサ取りの種類、使用するエサでかなり異なります。本章では、とりあえず基本的なテクニックをまとめて解説しましょう。

エサ取りは釣り人を苦しめる天敵じゃ!

近年は益々増加の一途(T.T)
安価で集魚効果抜群のオキアミやハイテクコマセの普及により、年々エサ取りは増加の一途をたどっています。エサ取りの暗躍する釣り場では、打つ手もなく思うがままにされるという現象もおきています。初心者のうちはエサ取りでも釣れると嬉しいものですが、釣りが分かってくると腹立たしいばかりです。しかし嘆いてはいけません。エサ取りもいないような釣り場は生物相も貧困なのです。前向きに対応策を考えましょう。

さてあまりにも症状や対策が多いため(笑)リストにまとめてみました。細かいテクニックはおいおい解説させていただくとして、基本的な方法論をざっと頭に入れていただきましょう。魚の種類、釣り方、季節、使用エサ、マキエの有無によって、ずいぶんやり方があります。

方針 手段 解説
餌でかわす 固いエサを使う チヌ、石鯛、イガミ狙いなら、カニ・イガイ・フジツボ・サザエなど。カニについては青物にはいいが、フグのようなエサ取りには歯が立たない。
魚種専用を使う チヌ=イガイ・サナギ・生ミック・チヌダンゴ・海エビ
グレ=冷凍湖産(アジに有効)・海エビ
アイゴ=酒粕など
オキアミを工夫する ボイル加工/ボイル・生ボイル
ガードする/生オキアミを練りチューブエサで巻く
固くする/砂糖や塩、アミノ酸などで一晩締める
エサ取りと本命を分離 大量のコマセを撒く 足下に大量のコマセを撒き、エサ取りを寄せ付ける。沖にウキを入れ、エサが取られるか取られないのぎりぎりのラインを流す。
際を攻める 上とは逆に沖に大量のコマセを投入しエサ取りを集める。仕掛けは際ぎりぎりに入れる。青物に有効。
コマセとサシエの投入の時間差をなくす コマセ→サシエ→コマセのリズムで投入。時間差を極力なくし、サシエからエサ取りの注意をそらす。
速い流れを釣る 足のとろいエサ取りならば急流には入っていかないので、流れのとろいところにエサ取りを集める。
仕掛けを工夫する 大きい鈎を使う 喰いがいいのは小鈎小餌といわれるが、大きい鈎に大きいエサをしっかり取り付けると、本命のタナまでエサが残る可能性が高くなる。
軽い仕掛けを使う 早く沈むエサは目立つため、エサ取りにやられやすい。コマセと同調して沈んでいく完全フカセが目立ちにくい。
重い仕掛けを使う 上とは逆に一気に沈むオモリを使う。中途半端だと逆効果。最低2号以上のオモリが望ましい。
色を考える 金色など青物の注意を引くような鈎は使わない。フグには黒い鈎が有効。派手な蛍光カラーの糸もフグは好き。やはりクリア系のカラーがお勧め。
音を立てない エサ取りはポチャンという水音に反応する。できるだけ小型ウキを静かに投入するといいだろう。
発想転換 釣り方を変える チヌ)紀州づり、爆弾釣りに切り替える。
グレ)紀州釣り(ヌカ切り)に切り替える。
割り切る 手返しで勝負 いずれにせよ本命は時合いにならないと喰ってこないので、それまではエサ取りと遊ぶつもりでひたすら頑張る。エサ落ちがすぐ分かる高感度な仕掛けがカギ。

これで100%有効というわけではなく、実際には上記の手段を複数組合わせて使うことになります。大事なことはエサ取りの種類を見極めることです。ネンブツダイやフグのように足の遅いエサ取りならば、結構マキエの打ち方や釣り方を工夫することでかわせます。この手が相手なら、経験を積めば充分釣りになります。

問題は小サバのように足の速いエサ取りです。これはまず分離できないと考えておいた方が無難です。対策としては際をできるだけ釣るようにするか、サシエを工夫するかです。本命がチヌ狙いならば色々なエサが使えるので、まだ楽です。グレならば…家に帰って冷たいビールを飲んだ方がいいかも知れません。ハハハ(T.T)

夏場は柔らかいエサでなく、固いエサにするのが常道です。一見、カニやイガイは喰いが落ちそうに思えますが、ことチヌに関してはそんなことはありません。チヌを狙い打ちするのでしたら、オキアミに勝ります。オキアミのいいところは、勝負が早いことです。つまり、多魚の当りも出やすいので退屈しないのですね。水温の高い時期はエサ使いをよく考えてください。

チヌの落とし込み釣りは別格として、一般的に夏のまっ真昼はあまり釣りにならないと思っていた方がいいでしょう。未明から出かけ、日が昇れば帰ってくるか、夜釣りの方がはるかに確率が高いはずです。いずれにせよエサ取りがかわせるようになったら、釣りも一人前、腕前だけでなく、海の生態に関する知識が深くなったと云うことです。