初めての釣具選び

初めての釣具

始めての釣りエサ選び

くねくねとうごく虫エサ、ピョコピョコ跳ねて掴ませてくれないエビ、エサをうまく鈎に付けられるようになったら、それだけで一人前です。女性も初めのうちは、きゃぁ!付けて〜などと叫んでいますが、半年もしないうちに自分でさっさと鈎に付けるようになっています。それぐらい釣りは面白いのです。本章ではエサの選びの基本と、エサの付け方も指導しましょう。

波止釣りで使われる代表的なエサ

太字はポピュラーなエサ/活き餌は地方により呼び方が異なるので(袋イソメ=イチヨセなど)エサ屋さんで覚えよう。

活きエサ 虫エサ系 ほとんどの魚が釣れる万能エサ。使いこなしにコツが少ないので初心者向きのエサの代表。 青イソメ・石ゴカイ・マムシ・コガネムシ・袋イソメなど
エビエサ系 エビで鯛を釣るという例え通り、よく釣れるエサです。死ぬと極端に食いが落ちるので、生かしておく工夫が必要。 シラサエビ・ブツエビなど
小生物系 雑食性のチヌなど、鯛の仲間は何でも食べる卑しい奴です。釣り人は色々なエサを工夫して釣っています。 ボケジャコ・カニ・カラス貝・アケミ貝・ユムシなど
泳がせ系 青物やスズキ、太刀魚などフィッシュイーターによくきくエサ。手に入りにくいので現地調達が基本。 小アジ・イワシ・ドジョウ・イカナゴなど
保存エサ 冷凍系 アミエビ系はとても食いのいい万能エサです。価格が安いためマキエしながら釣ると効果抜群です。 オキアミ・アミエビ・湖産・桜エビ・キビナゴ・ホタルイカなど
非冷凍系 地域により違いはありますが、チヌ狙いによく使われます。エサ取りの多い時筋に、特に役立ちます。 サナギ・コーン・塩マムシ・スイカなど
人工エサ 練りエサ系 水温の高い時期に、エサ取りをかわすときに使われます。エサを切らしたときの予備にもなります。 各種パック・チューブ・生ワーム・生ミックなど各メーカーから市販
配合エサ系 ぬかやパン粉をベースに魚が好むエサを粉末で配合した集魚用のエサです。マキエとして使います。

チヌ、グレ、マダイ、カレイ、釣り堀用に各メーカーから市販


よく使うエサ  とりあえずこれだけ覚えよう…

まずビギナーの波止釣りの場合、活き餌の虫エサとエビエサ、サビキ釣りなどで使うアミエビの使い方を覚えておけば間に合います。一般的な波止の魚はまずこれで99%釣れます。あとは太刀魚など季節に特化したエサ使いを覚えるだけでいいでしょう。

釣りに慣れ、自分が専門にやっていきたい魚種や釣方が見えてくると、よりバリエーションのあるエサ使いを覚える必要が出てきますし、自分の得意な釣り方にあわせた好みのエサが必ず見つかります。とりあえず、本章ではもっともポピュラーで、どこでも入手できるビギナー向けの釣りエサを解説します。まずは難しく考えずにGO!

青イソメ[青ムシ]
全国どこでも入手できる中国・韓国産の輸入エサです。値段が安く丈夫で魚の食いもいいという釣り人の味方。ウキ釣り・投げ釣りなど、どんな釣りにも使えますし、ほとんどの魚が好む万能エサです。すこし身が柔らかいので食い込みはいいのですが、強く投げたりするとエサが身切れすることがありますので注意。丈夫ですから水中でもくねくね動いて魚にPRしてくれますが、だらっと伸びて動かなくなったら死んだ証拠、すぐ生きのいい奴と交換しましょう。余ったら、餌箱(木製!)を新聞紙で包んで冷蔵庫の野菜室に入れておこう、2〜3日なら充分生きています。

石ゴカイ
青イソメよりは一回り小さい虫エサです。全体に赤身を帯びており、青イソメほど丈夫ではありませんがよく動きます。キス、ハゼなど小さい魚を主に狙うエサです。変わった使い方としては、水温の下がった冬場のグレにもなかなか有効です。

シラサエビ
淡水に住むスジエビの仲間です。関西ではシラサエビと呼ばれポピュラーな釣りエサです。琵琶湖産のものが多く、これを冷凍したものを特に湖産と呼び、磯釣りで使われます。また地元の沼で取れたものを地エビと呼び、丈夫で大きいところから一部の釣り人は特に珍重します。これの仲間でブツエビ(ミナミヌマエビ)というのもいます。深く潜る習性があるところから、瀬戸内のメバル釣りには欠かせないエビエサです。最近は安価な中国・韓国産が出回っています。

虫エサに負けない食いのよさがあります。特にぱらぱら撒きながら釣るエビ撒き釣りは、魚を寄せて釣るだけに釣果が見込まれるため、これ一本というファンがたくさんいます。欠点はエサ代が高くつくことと、生かしておくための専用のエサ入れが必要なことで、お手軽というわけにはいきません。サシエサだけなら専用のエサ入れは必要なし。エサ屋さんがオガグズに入れてくれます。短時間なら充分持ちます。

アミエビ
サビキ釣りには欠かせないマキエサです。魚はみんなこいつが大好きで、必ず寄ってきます。小さいので鈎にさすのは困難です。あくまでもマキエサです。これと同じ仲間に南極に住むオキアミがいます。アミエビから個体の大きいものをよってサシエサ専用にしたサシアミと呼ばれるものもあります。口の小さいサヨリやグレ用。

こいつはとても臭います。釣った後の釣り座は水で洗い流すのがエチケットです。また車のトランクにこぼしたりすると、まず悪臭は取れません。こぼれない容器を使うことと、使ったバッカンやバケツは洗う習慣をつけましょう。

現地調達という手もあるぞ

エサが風で飛ばされた!折角釣れだしたのにエサがきれた”!お小遣いが少なくてえさがたっぷり買えない!お〜まいがぁ〜〜(T_T)

諦めることはありません(^^)b エサは現地調達しましょう。大体、釣り場で採集できるエサは、そこに棲む魚たちの常用食でもあります。例えば夏場のチヌなら、その代表がイガイになります。カニも大好物です。笑魚も昔、落とし込み用のカニをよく取りに行ったものです。あの大物石鯛も、磯にへばりついているフジツボが、よく効くそうです。夏場のグレにはフナムシといいますし〜警戒心というより季節の常用食なのでしょうね。

水路でモエビを採集する人もいます。コンクリートの護岸でしたら、採集は難しいかも知れませんが、小磯混じりの海岸線なら、石をひっくりがえしてみましょう、ゴカイやカニなどは簡単にゲットできます。水たまりならイソギンチャクがいますし、魚によっては海草も立派なエサになります。それも採集出来ないようなら、釣った小魚をナイフで切って身エサにして、釣りましょう。立派なエサになります。お弁当のオカズもエサになるぞ(笑)

エサのさし方 そんなに難しくない

ちょんがけ
頭の方をちょんとさすだけですから簡単です。初心者はまずこれでOK。虫へのダメージが少なく、生きを保ちやすいという特徴があります。頭の固い部分の口から通して刺すと、しっかり刺せていいようですが、ここは虫の急所ですから、すぐに死んでしまいます。口から少し下を刺すのがコツです。
ぬいさし
文字通り縫い物のように、刺すやり方です。虫エサが落ちにくくなるため、投げ釣りなどの遠投に使われます。マムシなど固くて大きいエサを刺すのには向いていますが、青イソメはすぐ死んでしまうので向いていません 。

ふさ掛け
ボリュームをつけ魚によくPRできるよう、何本かまとめてイソメを刺すやりかたです。エサが小さすぎるときや、大きいエサがいいとされているスズキなどに有効です。

尾掛け
ちょんがけともいいます。とりあえずこれで充分釣れます。エビへのダメージが少なく、よく動くという特徴があります。尾バネを切って胴へ刺すやり方もあります。エサが落ちにくく確実に固定できますが、動きが悪くなりすぐ死にます。沖釣りのやり方です。図のように腹側から鈎先を刺すのが正解です。背側から刺すとエビが鈎先に掛かって姿勢が悪くなることがあります。

ほお掛け
ほおの部分を狙って刺します。ちょっとビギナーには難しいやり方です。えらに掛けるえら掛けというのもあります。特によく持つとかいうわけではありませんが、水中での動きがトリッキーで、尾掛けより魚にPRするといって、好んで使うベテランがいます。頭の黒い部分は脳ミソです。ここへ刺すと一巻の終わりですから、鈎をうまく外しましょう。鈎先を、皮と身の間に差し込むようにするのがコツです。

読者の質問

青イソメが苦手…

アオイソメを鈎に付けるのがとても苦手です。船で沖に出て行く釣りも苦手なので、鈎だけで釣れる釣りや、他に防波堤で釣れる釣りの仕方はあるでしょうか?また餌はアオイソメでなく他に餌はないでしょうか?教えて頂きたいのですが。

  1. 青イソメは喰いもよく丈夫、安価と3拍子揃ったいい釣り餌ですが、生理的に苦手でしたらどうしようもありません。かくいう笑魚も細長い物は大の苦手ですから、よくわかります。鈎だけで釣れる釣りとなるとルアーがあります。しかし青物や回遊魚、肉食性の魚種が対象になりますので、年中いつでもどこでも楽しめるというわけではありません。アジ、イワシ狙いのサビキもシーズンが限定されますし、釣りに馴れてくると物足りなくなるはずです。やはり普通の餌釣りが年中楽しめて面白いでしょう。

  2. イソメ類の代用にはなりませんが、オキアミというのも強力な海の万能餌です。これはこれでコマセにも使えますし安価です。生ミックなど比較的食いのいい人工餌もあります。餌屋さん常備の餌としてはエビ、カニ、貝、ボケなどいい餌がたくさんあります。しかし青イソメやゴカイ、マムシなどイソメ類はやはり魚の常食ですし、投げ釣りには欠かせません。始めは気持ち悪くても馴れれば平気になりますから、いま少し辛抱されてはいかがですか。さわるのが苦手ならイソメ専用の餌付け器もありますので、釣具屋さんに聞いてみて下さい。