釣りのタックル研究室

タックル研究室

自分流コーディネイト

道具は自分流にセッティングしてこそ楽しいもの。ここでは例として、メーカーのセッティングとは一味違う個性的なコーディネイトを考えてみました。皆さんもぜひ、自分の釣りにぴったりマッチする愛着仕様のコーディネイトを考えてみて下さい(^^)b

速攻・おかず釣り

水温が下がり始めたら、そろそろアブラメ(アイナメ)・ガシラ(カサゴ)・メバルの根魚御三家の出番です。小さくても釣って楽しく、お土産にも喜ばれる可愛い好敵手〜今日はそんな小物達を仕留める速攻タックルの提案です。

昼間仕掛け
竿:シマノ愁波本調子160/1.62m
リール:ダイワVIKING筏44
道糸:ナイロン2号
ハリス:フロロカーボン1.5号
鈎:メバル専用8号

夜釣り仕様
道糸:ナイロン2.5号
ハリス:フロロカーボン2号
鈎:細地チヌ2号

仕掛けのツボ
竿の長さについては、カサゴ、メバル、アイナメ狙いなら短めが使いやすいですし、チヌ、スズキもと欲張るなら長めがよいでしょう。短竿の場合タメがききにくいので、リールのサミングになれていない人は、少し太い目の糸をかけておく方がいいですね。

タックルコーディネイト
へちとは防波堤の縁、際(きわ)をさす関東流の呼び方です。このへちは魚が寄りつく一級のポイントです。皆さんご存じの黒鯛を狙う波止の落とし込みはまず、ここを攻めるのが基本です。しかし黒鯛だけでなく、メバルやカサゴ、アイナメ、時にはアコウなどの住処でもありますし、夜はスズキも徘徊します。関西では落とし込みも盛んですが、短竿で釣るミャク釣りも盛んです。軽い仕掛けで糸ふけをじわりと出しながら探る関東流と違って、ちょっと重めの速攻仕掛けで全層を落とし込んだり、一気に底をとり根魚を狙う釣り方が関西流の基本です。同じ短竿でも一味違う釣りです。

一見、素人ぽい釣り方ですので、子供・女性にでもすぐ入門できますが、奥も深くこの釣り一本というベテランもいます。腕を磨きポイントを掴むとボウズの少ない釣りですが小物だけでなく、夜は望外の大物を仕留めることもよくあります。手軽で費用も掛からず、笑魚一押しの釣りです。安価なテトラ竿と、シマノのデミなど超小型両軸リールの組合せというのが一般的ですが、今日はもう少しマニアを満足させるセッティングを考えてみました。お小遣いで買える範囲なので、笑魚も1セット欲しいです(^^;)

ロッド
このジャンルの竿は市販されていません。ちゃちなテトラ竿か、筏竿で代用するしかありませんが、 いずれも「固すぎる、柔らかすぎる」でもう一つです。 色々物色した所、シマノの筏竿「愁波本調子」がいいようです。一般的な筏竿よりは穂先がかなりしっかりしていますので、軽めのオモリを掛けたミャク釣りにも使えます。腰はシマノらしくしっかりしており、大スズキをかけても充分取り込めるでしょう。 1.6/1.8/2.1mとありますが、際の探り釣りには短い1.6mが扱いやすく、大物狙いなら少しでもタメの効く2.1mがいいでしょう。価格は納得の11000円♪

リール
落とし込みと違って、この手の探り釣りには下付リールより、親指サミングできる上付小型両軸の方が扱いやすいのですが、作りのよいものが市販にはありません。そこで今回は、速攻性を高めるためにスプールフリーのよい下付リールをセレクションしてみました。

選んだ機種はダイワの新製品、あの名器ST44のリニュアルモデル「VIKING筏4」です。5500円ととても手ごろな価格ながら、扱いやすさでは太鼓リールの上をいきます。ST44より見た目もぐんとグレードアップ。ユニークな上下左右付け替え可能型で、お薦めの一品。今回紹介した竿とリールの組合せは、筏の入門用、セカンドロッドとしてもとてもよいチョイスですよ。

釣りのワンポイント
上から探るというのはセオリーですが、一気に底をとり、下から上へと攻める逆転の発想も必要です。手返しがよく、短い時間でたくさん探ることができます。夜は大物が期待できるので、仕掛けは一回り太くしておくこと〜喰いに差はありません。

チヌは五五調子で

銀色の野武士黒鯛をウキで釣るなら、やはり細仕掛けで軟調子胴調子の竿で釣るのが一番趣があります。今日は玄人好みのセッティングをご紹介しましょう

仕掛け
竿:ダイワかこZERO1/00号5.25m
リール:ダイワルビアス#1500
道糸:ナイロン1.5号
ハリス:フロロカーボン1号
鈎:競技チヌ
備考:軽量カヤウキ+カラマン棒
丸玉オモリ+小型サルカン

仕掛けのツボ
細仕掛けを生かすのは、軟調竿と小型リールの組合せが一番ですが、仕掛け作りにもコツが必要です。鈎からサルカンまで、細仕掛けにあわせて全体的に小型化、細番化を図らないと意味がありません。弱い仕掛けの時は、強い箇所を作らないこと!そうすることで、却って全体の強度を確保することができるのです。

タックルコーディネイト
材料工学の進歩で、竿の素材は飛躍的に進歩しました。高反発力軽量極先調子が、現在の磯竿の主流です。しかし馬力のある大型グレを狙う釣り人だけではありません。湾内の磯や波止で、小物や黒鯛を狙う釣り人も多いはずです。昔からチヌは細仕掛け、胴調子の竿がいいとされてきました。チヌはそんなに馬力がある魚ではありません。じっくり引き味を楽しむのも、チヌ釣りの楽しみといっていいでしょう

ロッド
ダイワには、その昔「加古」という胴調子のチヌ竿がありました。長らく欠番していたのですが、最近になり、最新素材でリニュアルされて復活しました。1号以下のハリスを使うための磯竿です。写真でもお分かりのように、元竿の手元から極端なテーパーがついて細くなっていますね。こういった形状の竿(ハエ竿など)は、極端な胴調子になります。この新型「かこ」も五五調子という例を見ない胴調子です。この竿で良型をかけたら、リールシートから満月に竿が曲がるでしょう。みなさんが経験したことのない釣りの感触を味わせてくれるはず♪自重139g、中通しでは実現できない軽さです。価格も手ごろな31600円、釣り味にこだわるチヌ師のための一本です。

リール
この竿にはLBは似合いません。オーソドックスなフロントドラグの小型リールが一番でしょう。竿にあわせてリールもダイワの新製品「ルビナス」でコーディネイトしてみました。人気のエアメタルボディを採用した軽量スピニングリールです。

細仕掛けに糸絡みは最悪ですが、エアメタルなら安心できます。防錆ベアリングと防水ドラグの搭載によるウォッシャブル構造というのが、なんともありがたいです。サイズは細い道糸にあわせて#1500が最適でしょう。巻き量が必要なければ、浅溝タイプもお薦めです。150m巻きの糸から2回分とれます。215gと軽量なので竿ともマッチします。価格は上級仕様にもかかわらず納得の25300円、ずばりお買い得商品です。

ウキ 
この仕掛けには感度に優れるカヤウキが一番でしょう。ずばり釣研の「列島チヌ」がお薦めの一品。軽量ですが飛距離もそこそこ出ますし、自立式なので扱いにくさはありません。1号、0.5号の2本があれば、たいていは間に合うはずです。在庫がなければ、同じく釣研の「波止セン」も、フィールドを選ばない万能性があり、よい選択です。

釣りのワンポイント
1号以下のハリスでも極軟竿と組み合わせると、驚く程の強度を発揮してくれます。このタックルなら大物がかかってもひるまないこと、思い切り竿を満月にして大胆なやり取りを楽しめるはずです(^^)b ただしドラグの調節、ハリスの結び直しなど、細かい気遣いをするのを忘れないで下さい。

ライトタックルで狙う石鯛

憧れの石鯛=磯釣りというのが常識ですが、場所によっては波止でもOK!関西では串本や紀東方面の波止を舞台に、波止釣りの延長線上のライトタックルを駆使して、秘かに大物を狙う波止釣り師がいます。今回は底物相手に、磯や外洋に面した波止でやる落とし込み最強タックルを考えてみました。

仕掛け
竿:ダイコー龍弓2号4.5m
リール:ABU#4600クラス
パワーハンドル付
道糸:ナイロン6号
ハリス:フロロカーボン5号 
鈎:伊勢尼(黒)
丸玉オモリ+ローリングサルカン
目印トンボ付き

仕掛けのツボ
磯の場合はうねりがあるため、波止の落とし込み仕掛けはまず使えない。丸玉オモリ1〜3号程度を状況に応じて使い分け、しっかりと仕掛けを落ち着かせることが肝要。オモリを使ったミャク釣りと考えた方が分かりやすい。道糸に付いている緑のVマークは、渓流用の目印毛糸で作ったトンボ。適当な間隔で取り付けることで、水深、タナのチェックはもちろん、微妙なアタリもとることができる。

タックルコーディネイト
遊び感覚の釣りなので、手持ちの道具を活用したり、コストバリューのよい商品をセレクトして、リーズナブルにまとめてみるのが、賢いやり方ですね。狙いはずばり!50cmオーバーの石鯛♪

ロッド 
磯で際を釣る場合、場所にもよりますが総体、5.3mはちょっと持て余します。また落とし込み竿では底物のパワーに対抗できません。磯竿2号程度のバットパワーは必要です。またアタリを表現するには感度に優れるソリッド穂先が望ましいですし、先調子の方が操作性で有利です。もちろん価格はお小遣いの範囲で〜このような条件を満足する竿は、はっきり云ってない(^◇^;) と思っていたら、ダイコーにピッタリの商品が見つかりました。

龍弓2号

ロングセラー名弓磯の後継商品のようです。4.5m自重160g5本継穂先1.05mmとありますので、ソリッドですね。価格は嬉しい定価24800円といたってリーズナブル。短いので持ちおもりせず軽快でしょう。使いやすいスペックなので、普段の釣りのサブロッドにもなります。穂先をグラスに交換して、U字ガイドを取り付けるという大技もありますが、まずはこのままでいいとおもいます。私の感想で云えば、ダイコーの竿は強烈な反発力はありませんが、糸絡みしにくく粘りを感じさせてくれる釣って楽しい竿かと思います。※ハリス5号/オモリ負荷5号まで

リール 
片軸の太鼓リールでは勝負になりません。といって石鯛リールというのもバランス的にピンと来ませんし、スピニングはこの手の釣りには使い勝手が悪いですね。そこでやや小振りのアンバサダー#4600クラスを考えてみました。これならパワーハンドルに付け替えれば、そこそこパワーがあります。左ハンドルの4601もお薦め〜私も二つもっています。上手に探せば、インポート通販でかなり安価に入手できるはずですよ。


チヌ鈎はダメです。太地の伊勢尼10号ぐらいが必要になるでしょう。磯は餌取りが多いので黒焼きがお薦めです。

釣りのワンポイント
磯でミャク釣りをすると、波止と違って魚種が多いので色々な魚が釣れます。餌にもよりますが、石鯛、イシガキダイ、チヌ、ブダイ、青ブダイ、カンダイ、ニザダイ、グレ、イズスミ、カサゴなどなど。 餌はカニ、イガイ、マムシ、海エビなどがよいでしょう。水温の高い時期は、エサ取りが強烈なので、50匹のカニなどあっという間になくなります。充分に餌は用意していって下さい。活性の低い時期なら、マルキュウから発売されているウニだんごを、適当に切ってまるめて放り込んでやってもいいでしょう。集魚力があり、底にポイントを作ってくれます。

ここで書いたことは、タックルコーディネイトの考え方の一例です。皆さんも色々工夫を凝らしてみて下さいね(^^)b