笑魚のB級コラム

B級コラム

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いわゆる道具というものは

釣り道具に限らず、凝り性の人なら遊び道具にこだわるのは当たり前のこと、人によっては身代が傾くほど突っ込んでいると思う。貧乏な管理人は、とてもその域には到っていないが、それでも小遣いの範囲(大嘘)で結構、無駄な買い物をしてきた(というか継続中)。今日はTEAM1000の会長がBBSに面白いことを書いていたので、それをネタに下手なコラムを綴ってみたい。

使ったからこそ分かる

以下、BBSから文中一部を引用。

『太鼓リールは色々な材質がありますが、機能はシンプルな木製のアウトスプールが一番いいのです。アルミやジュラルミン、プラスチックは大物相手(せいぜい50センチくらいまでのチンコロは別)だとどうしても滑ってしまいます。またインスプールは糸絡みしにくく良いのですが、サミングが親指だけになるため大型になるとやはり滑って糸が引き摺り出されてしまいます。溝があるものもよくありません。

「ウゥゥ・・ヤバイヤバイ・・」とギリギリまで耐えて糸を出すのですが溝があると指に引っ掛かって一瞬、糸を出すタイミングが遅れて悔しい思いをする事があります。親指だけで糸の出し入れするには便利なのですが・・・。また60クラスのジャンボちゃんとなると突っ込むパワーは50センチ未満のチンコロとはケタ違いで、リールの逆転の際に溝で指を怪我してしまいます。

逆に木製リールだとアルミよりも摩擦で指を火傷しやすいのですが、このデメリットよりも滑らないメリットの方が大きいと思います。「指を火傷する」「溝で指を怪我する」なんて信じられないかも知れませんが、これが短竿、足元で57〜60クラスを掛けた時の現実なのです。』 ※以下略

是非はともかく、このぐらい確信を持って書けるのは、やはり相当に授業料を払ったのだろうと思う。この場合の授業料とは、収集マニアが支払う金の類ではなく、一つ一つ使いこなそうと努力した日々、あるいは広告の文句、見た目の良さに裏切られて歯がゆい思いをした月日の金利も入っている。

いわゆる道具というものは、使ってみないことには分からない。またそれが分かるようになるには、それだけ使いこなした経験、ボツにした経験がものを云うので、初心者が掲示板などで「○○がいいと聞いたのですが、どうでしょうか?」などという書き込みは、ナンセンスとしかいいようがない。間違いのない買い物、失敗はしたくないという気持ちはよくわかるが、その道具の持つポテンシャルを引きだす技もなく、評価できるだけの感性もなく、予算内で体よく納めたいという助平心ばかりが先に立つ凡人に、心が本当にこもったアドバイスなどできないのだ。もちろん管理人もその凡人サイドの一人であるが(爆)。

その商品がいいと思えば、他人の評価など気にせず買えばよいのだ。使えば分かるし、分からなければそれはそれで幸せだ。大体彼女をくどこうとするときに、他人からアドバイスをもらうだろうか。信じる者こそ幸せである(大爆)。

使わなくては分からぬ

30年近くも前になるが(古すぎてごめんなさい)、知り合いのポルシェを半日借りて山道を走ったことがある。※その頃はすでに国産車もかなりの性能になり、管理人も国産ではまだ珍しかったターボモデルに、バケットシートを付けて喜んでいた。

「水平対抗6気筒も、音ばっかりで大したことないなぁ〜」
RRなのでハンドリングは小気味いい。ちょっと走ったら走りの要領が分かってきてカーブを攻めてみた。つづれ折れを抜けて加減速を繰り返すのだけれど、ペダルがトラックのように重く深いので大変だ。スポーツドライビング必須のテクニック「ヒール&トゥー」など無縁のペダルレイアウトだ。しかも1、2速のシンクロが効かないので、ダブルクラッチ(懐かしい〜)を踏まないとギアが入らない。

「これはスポーツカーというより高速トラックやな…」
しかし、そのうちフルアクセル、フルブレーキを繰り返して、初めて分かったことがある。ペダルレイアウトが、全然スポーツカーではないと思っていたのは大間違いで、フルブレーキングをかけて、ペダルを目一杯床まで踏み込むと、アクセルペダルに上手く踵が届き、エンジン回転を維持できるのだ。

「あぁ〜わかっとらなんだ…」
やはりポルシェは見た目やスペックだけのスポーツカーではなく、床までベタ踏みする男たちのためのリアルスポーツカーだったのだ。道具は情報や世評だけでは分からぬ、使わなくては分からぬということを体感した1日だった。

使っても分からぬ

その後、ゴルフに凝り始め、あれやこれやIRONセットだけでも30セットは買っただろうか、いまをときめくクラブ設計家の○○氏に、オーダーメードをしたぐらいだ。しかししかしである、ゴルフを離れ、いまになって覚えているのは…

「色々使うたけど、PINGのカッパーが打ちやすかったなぁ〜」
という程度の体たらくである。とてもとてもアドバイスどころではない。大体何でも器用にこなす方だが、ゴルフだけはさっぱりダメで、とうとうアベレージで終わってしまった。下手なスコアと比例したのか、道具を見る目もついにアベレージで終わってしまった(T_T) その頃の師匠曰く…

「あのねぇ〜H君。道具を代えてスコアが良くなったゴルファーはおらんのよ」
「うむ、ふかい…」

使うまえからわからん奴も

若い頃から継続?している趣味といえば「カメラ」だろうか。いまはバーゲンの旧式広角デジカメ1台でお茶を濁しているのだけれど、すでに一眼デジカメが実用化しているし、手が届く予算になってきているので、そろそろ浮気の虫が騒いでいる。愛しのミノルタの力作α7デジタルが欲しい♪

さて先日、家にやってきた友人からデジカメの相談があった。CCDうんたら〜などと専門的なことをいっても仕方がないので…

「解像度?そんなもん大判出力せなんだら適当でよろしい。まず選ぶコツはさっと手に馴染むかどうか、ホールディングやな。次にチャンスを逃さない起動の速さ。マニュアルを読む必要のないボタン配置。広角寄りのズーム比、電池の交換しやすさ、おまけで付いてくるソフトなんかどうでもええわ」

と言ったら、「そんなもんかいな〜」と聞きたかったことが聞けなかったような顔をしている。生身の人間のアドバイスと言ったらこんなものぐらいだ。雑誌の見出し「特選デジカメ情報!夏の大特集」と勘違いしてるみたい。仕方がないので…

「手に持って使う道具は、能書きよりまず一目惚れできるかどうかやな。おなごと一緒やで、ウィンドを見たらドキッとする奴があるはずや♪」
「はぁ?」
「わかった…キャノンの売価5万ぐらいのにしとき、ボソッ」
「メモメモ♪」

感性のない奴には何をゆうても分からんわ!

わかると悩む

釣りは漁と違って趣味だから、何を使ってもいいと思う。かくいう管理人も買った数こそ多いが、最高級と呼ばれるような道具は数えるほどもなく、人様に自慢したくてもできない(爆)。しかしB級釣り師にもこだわりはある、具体的には道糸だ。愛するフカセ釣りはラインメンディングにつきる。竿は必要な機能さえ果たせば、まったく高級云々にはこだわらないが、糸は100%釣果を左右するので、選ぶときは真剣だ。

浮かず沈まず、しなやかで張りがあり、さばきやすく巻き癖がつかず、タフで長持ち、見やすく目立たず、号数豊富、もちろん安価即納大奉仕!

という二律相反、虫の良すぎる要求に合致するような糸は、もちろん地上に存在しない。だから糸の銘柄を変えるときは、かなりの数をテストする。その中からこれはというものを選んで買い込み、次のシーズンに備えるのだ。

面白いもので、家人は管理人推薦の厳選ブランドではなく、自分の選んだ好きな糸を使う。「この色が好きやねん♪」これも立派な選択肢、人ぞれぞれ好みがあるものだ。ネットで情報を漁り廻って買うより、よほど人間らしくていい。

あぁ〜釣りに行きたくなってきた(^◇^;)