笑魚のB級コラム

B級コラム

上から更新順

月月火水木金金

その昔年間200日釣行を繰り返していた頃の1週間を思い出しつつ、ちょっと書いてみました。「わしも同じやぁ♪」と思われる方もたくさんおられるでしょう。よい子の皆さんは絶対に真似をしてはいけませんからね(爆)

月曜日 子供の頃から月曜日は嫌いだった・・・

朝から電話でたたき起こされたので1日いらいらする。自由業のメリットといえば朝寝をするぐらいしかないのに・・・

「もしもし!まだ原稿が着いていませんよ!」
「はいはい〜すぐ送りますから、いましばらくお待ちくだせぇ〜」
「ちょっと釣りに行きすぎとちゃいまっか!?」
「あはは・・・(ほっといてくれ!自分の金じゃ)」

日曜日の釣行の疲れが残っているので、早めに風呂に入る。遠征が体に応える。こういうハードな釣りは後何年もできないなぁ〜と湯舟のなかでしみじみ嘆息する。潮だらけの竿もついでに風呂に入れてやる。早めに寝る予定だったが、つい釣り番組を見てしまう。相変わらず釣りの下手なレポーターを見ながら…

「こいつは何年経っても上手くならんなぁ〜」
「そやねぇ〜私と一緒や・・・」
「いえいえ〜ご謙遜を♪」
「ふん!」

火花を飛ばしながらも、静かに夜は更けていくのであった…

火曜日 やっと仕事モードに入るが・・・

納期遅れの仕事を仕上げる。安い手間賃仕事だが変更が多いので泣く。手が空いた隙にエクセルで仕掛けの号数互換表を作る。これぐらい仕事も熱心だったら、もう少し生活も楽になるのだが・・・

昼休み本屋に出向く。好きな作家の新刊が出ているので手に取ってみる。ついでに釣りサンデーの見出しだけをスキャン。今年はグレが早そう〜。早めに帰る。雨が降ってきたので昨日洗った竿をベランダから取り込む。ついでにボナンザで磨く。さすがにいくら磨いても、古傷は隠せない。持ち主と同じである。

夕方、知り合いの釣具屋から頼んでいた集魚材が入ったという電話が入る。ケース単位で買うとかなり安く分けてくれるので、このところ頼んでいる。流動経費の節約だ。取りに行ったついでに、お茶など呼ばれ、釣り馬鹿が高じて店を開いた親父の昔話を聞かされる。はいはい、昔はよかったねぇ♪、いまは釣れんよぉ〜ほんま!

水曜日 師匠より出撃命令下る!

「もしもし〜H君?」
「ども〜♪」
「月末の○○カップの予選の件やけど〜いくやろ〜?」
「わんわん、地の果てまでお供いたします」
「ほな〜1時に迎えに来てね♪餌は予約しとくよ〜」
「わんわん」

もちろん、昼の一時ではなく夜の一時である。往復500km以上走るとさすがに疲れるなぁ。ゴルフで鍛えたこの体!といいたいのだが、ゴルフで痛めた腰が辛い。毎年そこそこの成績だが、予選落ちの連続なので「今年こそ本選へ!」という気概がだんだんなくなってきている。

とはいうものの気になり、本棚から会場の地図を取り出し拡げてみる。大抵知っている磯だが、クジなので未知の磯に上がることもある。ある年なぞ、誰もが嫌がる三級磯○○○に当たってしまい、あまりの魚影の薄さに音を上げたこともある。その時は、眼を吊り上げているライバル達を尻目に、「ここでキープサイズが釣れたら逆立ちしたるわ!」とさっさと試合を放棄、必釣根魚仕掛けでガシラ釣りを半日してしまった。ボウズで帰るのは悔しいので「ガソリン代だけは取り返す!」というせこい性格が、あっと驚く成績につながらないのだろう…

などなど考えている内に、体が釣りモードになってしまった。幸い日はまだ落ちていない。カレンダーを見る。大潮で上げか…

「ちょっとポーアイに行ってくるわ!」
「好きやなぁ〜おかず釣ってきてよ」

本日の釣果、セイゴ、ガシラ、メバルなど、いつもの通り。ルアーマンと情報交換をした所、アジの動きが悪くスズキクラスはこのところ入ってきていないとのこと。

木曜日 何事も市場調査が肝心だが・・・

週明けに仕事を片づけたので、今週はもう閑である。「閑=釣りでもするか」モードに切り替える。いい歳をして、こんなことでいいのだろうか… 昨晩のルアーマンから、ちょっと気になるポイントを聞いたので試してみることにする。夕マズメにあわせて再出撃!

このポイントは以前からよく知っている夜釣りのチヌの穴場なのだが、さてスズキはどうか? 大潮でも少し潮が滞留するポイントなので、狙い目は絞りやすいところだ。2時間程ウキを流してみるが、セイゴで終わる。まぁ、後半月もすれば時期的によくなるはず。早々に切り上げ、バーゲンチラシの入っていた釣具屋を覗くことにした。

さすがにチラシを打つと人出が多い。お値打ち品はあらかた売り切れているようだ。糸が5割引なのでまとめて買う。1.2〜1.7号ハリスを5巻、2号道糸を5巻買う。ブランドは昔からほとんど東レである。家人には、最近お気に入りらしい○○社の糸を適当に買う。へたっぴーの癖に結構うるさい。腰がいいとか、巻き癖が早くつくとか文句だけは一人前だ。そのくせ「ピンクだから可愛い〜♪」などといきなり言い出すから、もう女と小人はわからない。帰り際に顔見知りの店員に声をかける。どうも景気が悪いらしい。どの世界も厳しいなぁ…

金曜日 毎週遠征、こりゃ漁師やな・・・

天気予報では若狭地方は2.5mの波である。

「風が収まったらやれそうやなぁ〜○○へいこか♪」
「餌取りがまだ多いんとちゃう?」
「君の腕ではかわしきれんのう〜〜ちちちっ」
「ふん!」

などといいつつ、新しい糸を二人のリールに巻き替える。夕方にオキアミの解凍を予約する。最近は綾部の店で買うことが多い。少し遠回りなのだが、筏釣り師より磯釣り師向けの商品が多いので、多少は目の保養になる。釣り馬鹿になる程、新商品、新スペックに興味がなくなっていく。そのくせ文句はきっちり言うから、釣具屋も素人を相手にする方が楽やろなぁ…。

夜中に出撃!恐ろしく古いClaptonをBGMに、高速を飛ばして未明に高浜に着く。車中で眠る。

土曜日 天気晴朗波高し・・・

浅い眠りですぐ目が覚める。家人はまだ夢の世界である。マキエを作りながら、湾内を見ると白いさざ波が立っている。頬に風が当たる。家人が起きだしてくる

「あかんのとちゃう?」
「そやな、港でこれやったら、表はちょっと荒れ気味やな。あかなんだら勢浜へいこか」
「せっかく来たのに…」

釣り人の集まりが悪い。磯釣り師は天気に敏感だ。
「おはよ〜」「まいど〜」いつもの愛想のいい船頭がやってきた。

「今日はあかんでぇ〜」
「冷たいこと云わんと、どこにでもあげてちょうだい」
「まぁやれるとこまでやろか〜」

人が少ないお陰で狙いの特級磯に上がる。高くて狭い釣り座だが、ピカイチの潮が往く磯だ。風は少し収まっているが、うねりは高い。めずらしく船が港に帰らず見回りをしている。危ないと判断していると云うことだ。

「ほほほ!」
「ほほほ!」 とちゃりこが連発!

本命の釣り座を譲ってやったら、珍しく家人が爆釣モードである。若狭としては良型のグレを沖から、どんどん引きずり出している。よほどいい潮らしい。眼を凝らして沖をみると、はるか潮下にわっかのような波紋がたくさんできている。グレが沖から湧いて出てきているのだ。

「沖の潮下にわっかができとるやろ〜あそこ釣るんや。ウキ下は矢引でええ!」
「ほほほ♪任せなさい!」
「・・・(たまに釣ると態度がでかいなぁ)」
「今日は小さいのはどんどんリリースしましょう♪」
「・・・(たまに釣ると余裕があるなぁ)」

が、好事魔多し〜1時間もしないうちに、うねりが高まり浪飛沫が飛んでくるようになった。これはいかん!と竿を片づけていると案の定、渡船が猛スピードでやってきた。

「てっしゅぅうう〜\(>_<)/」

家人がグレを爆釣することなど滅多にないことだから、「残念やったなぁ〜」と二人で話しながら、実家の裏庭の洗い場で魚をさばいていたら…舅がやってきた

「あのなぁ〜いつも黒い魚やな。たまには赤い魚も釣ってきてくれ〜」
「うっ・・・」

日曜日 パチンコ漁師の船で磯に渡る・・・・

今日は場所を変える。まだ人によく知られていない磯釣り場だが、魚影は濃い。フカセ釣りのいい勉強になる。望外のサイズが出ることもある。北風が強くなるまでの釣り場だ。

「まぐろ釣ったら、漁師はやめられへんよ!」
「ほぉ〜そやろねぇ〜」
「たまにあるから、やめられへんのよ〜」
「ふぁ〜〜」
「 ひと月パチンコ三昧よ!ほほほ!」
「・・・」

さぶい会話を船頭と交わしつつ、船は沖へとひた走る。果たして今日の釣果は?