笑魚のB級コラム

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政治家は釣りをするべし

個人のホームページといえども、全国から多数のアクセスがあるわけだから、政治や宗教に絡んだ発言には気をつけている。元々そういうことは好きでもないし、興味もないからだ。しかし911事件や拉致事件以降、世情に危機感を覚えない人は少ないと思う。それでなくとも景気が悪いのに、この上戦争があったりしたらたまらない。僕は新聞を読まないが、このところTVやネットで見聞していて、ほとほと日本の政治家や官僚には嫌気がさした。腹が立つので、今日はコラムでうさを晴らすことにする。本来釣りサイトで書くようなことではないが、まぁ堪忍してちょうだい(^∧^)

腹が立つこと其の一

戦争放棄を明言した憲法第9条は神聖犯すべからずというのが、戦後与野党の大方針で、集団的自衛権がどうたらこうたらと、毎年不毛な論議を繰り返している。それはそれで大いに結構だ。しかし、日本の軍事力は凋落著しいロシアを外すと、おそらく世界第2位という強大さを誇っているのが現実だ。超高価なハイテク兵器をずらずら揃えているこの現実を、近隣諸国が快く思っているわけがない。日本の植民地支配を受けた辛い歴史を持つ国家ならば、その仮想敵国の上位に日本がランクされるのは間違いのないところで、国際平和など念仏のごとく唱えても通用するわけもない。

先日も、ある米国のシンポジウムでは、いつ日本が核武装するかというのが話題になったという。日本人は外国人にどう思われているか、とても被害者意識の強い国民の癖に、過去には加害者側だったという歴史的事実には思いが至らないようだ。敗戦を終戦などと言い換える欺瞞さが平気なのだから、当たり前と言えば当たり前か。近隣諸国から、いまだに古い太平洋戦争の事柄を蒸し返されるのは、まさにこの意識の欠如だ。そのくせ、覚醒剤を国家単位で密輸している改造漁船一隻取り締まれないのだから、もう嫌になる。

外国から見たら、全員志願兵で20万人以上!ハイテク装備の近代軍隊というのは、やはり脅威のはずである。アメリカの海兵隊と同じで、志願兵軍団は好戦的で強いというのが通説なのだ。もっとも、志願の第一理由が、愛国心よりも手に職がつくという下世話な理由ということまでは、他国人には分からないことだ(笑)

腹が立つこと其の二

大体、自衛隊という姑息な名称を使用しているのが気に入らない。世界第2位という軍事力で、隊はなかろう。それこそ隊員の士気が下がるわ。ちなみに自衛隊を英訳すると”Self-Defence Forces”だ。これを翻訳し直すと国防軍となる。作文の得意な官僚なら、攻撃する兵器がないから自衛専用部隊と答えるのかな。ふん、近代戦で攻撃力のないバランスの欠いた軍事力など考えられないわ。もっとも有事立法が進まないから、強大な軍事力も張り子の虎に過ぎないことは、過日の領海侵犯騒動でよく分かったが。

また、二言目には世界に誇る憲法第9条順守というが、ほとんどの国は自国の他国への領土侵略を認めていない。わざわざSelf-Defence とつけたところで、他国の目から見たら軍隊は軍隊でしかないから意味がない。なんでも情緒的なイメージで、物の本質をオブラードでくるもうとする政治家や官僚、あるいは日本人そのものの体質が伺える言葉使いだと感じるのは、僕だけだろうか。平和を願う精神は日本だけの専売特許ではない。両大戦で想像を絶する戦渦を被った欧州諸国はもちろんのこと、欧州列国や日本に侵略され続けたアジア諸国も同じはずだ。靖国神社に参拝するのは個人の自由だが、日本に侵略された諸外国がやめろと言っているのだから、今一度考えてみてもよいのではないか。教科書問題然り、加害者には被害者の気持ちなど分からないのだと言われても仕方がない。

安保堅持、非核三原則厳守も聞き飽きた。「安保は絶対必要です。アメリカの核の傘に守ってもらっているから、日本の独立は保てるのです」 ふ〜ん、自国では核は作らないし持たないけれど、他国人の核兵器なら安心できるという訳か。持ち込ませないというのは建前、黙って持って入ってもらうのは大助かりという訳か。何が思いやり予算だ。暴力団のみかじめ料となんら本質は変わらない。北朝鮮は無茶苦茶を云う国だが、日本も支離滅裂、道理がまるで通らない国である。

腹が立つこと其の三

日本を導く政治家達は、戦争という手段はやむを得ない自衛を除き永久放棄と、国会答弁でも述べている。それならば何故米国に追従にするのか。自国は戦争には巻き込まれたくないが、アメリカがイラクを攻撃するのは賛成という論理は、僕のような小市民にはわからない。自国の戦争は嫌だが他国の戦争ならOK、おまけに当事者がアメリカなら、資金も出しましょう♪後方支援もしましょうとは…恥を知れ恥を!情けなくて涙が出るわ。戦争とは人を殺し、他国の財産を破壊することではないか。日本はイラクに攻撃されたことはないぞ。石油を買い、電気製品を売りつけている相手だ。国際平和が聞いて呆れる。フランスは日本より経済力は下かも知れないが、少なくともアメリカに反撥する意地がある。総理は大義なき力は暴力であると、パスカルの言葉を引用したが、それを云った本人もよくかみしめてもらいたい。

写真はアラビア海でアメリカ海軍に洋上補給する自衛艦。任務に励む乗組員の皆さんには頭が下がるが、この姿を見て情けないと思うのは僕だけではないはず。不戦を謳う国家が同盟先(あるいは最大の貿易相手・親分といってもいい)の戦争行為の使い走りをしている姿である。戦前なら間違いなく国辱と言われ、内閣総辞職間違いなし、海軍大臣は腹切り物である。

米国は開国以来、恫喝と戦争が大好きな国だ。広い国土、多大な資源、経済力をバックに世界の覇権を取った超大国だから、仲良くするのは必要だろう。ほんの半世紀前に喧嘩をしたら、ぼこぼこにやられてしまい、泣く泣く子分になったのも事実だ。しかし平和憲法を守る気が少しでもあるのならば、今回のイラク問題については、ノーと言える勇気が必要だ。土下座外交はもうたくさん〜欧米人にとって政治はゲームだから、いくらでも譲歩を迫られるだろう。大体、アメリカは湾岸戦争後のイラン国内内部の反体制運動を、シーア派が強くなるからという理由で、支援の約束を反故にし、平気で見殺しにした張本人である。ブッシュのゲームに付き合って、イラク国民を殺す手伝いなどする必要はない。日本のマスコミもおかしい〜情報を伝えるだけで由としている。社会の構造疲弊だ。あぁ〜先が思いやられる。

政治家は釣りをするべきだと思う。釣りは厳然たる科学だから、いくら口先が巧みでも釣れないものは釣れない。結果を出すためには、最善の方法論を選択しなければいけないし、一度や二度の坊主に負けない頑張りが必要だ。時合い(好機)が訪れるのを待ち続ける粘りも求められる。ある技量にまで達せば、後は技よりも心を磨かなければいけないというのは、武術にも通ずるところがある。と難しいことはさておいて、何より釣りをして、心に沁みるのは蒼い海原と、白い雲が浮かぶ空だろう。政治家達も国会や選挙で口から泡を飛ばすだけでなく、ちょっと政務をずる休みして、美しい海と空を見て欲しい。きらきら輝く魚鱗が海中から上がってくるのを見たら、もっと考え方や価値観が変わると思うのだけれども…。もっともそうなったら、政治家のなり手がいなくなるだろうから、やはり庶民は困るかも知れない(笑)