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関東黒鯛釣りといえば…
はい、関東流短竿ヘチ釣りで全国に名を知られた野島防波堤ですね。読者の太公望さんが、この野島攻略のツボをまとめてくれました。縁の遠い地方の方でも、参考になるかと思われる点が多々ありますので、記事を紹介させていただくことにしました(^^)b 以下、殆ど原文のまま。※全国釣り場巡り野島防波堤の項もご参考にして下さい。

釣り場を知る

太だす。野島と言えば黒鯛でしょう!・・・というわけで、野島の名人である師匠の受け売りを出血大サービス!怒られないかな〜・・・

野島の特徴は、堤防が低く水深が浅い為、タナから底まで探りやすいことです。また、黒鯛の小さいサイズは余り釣れず、レギュラーサイズは42,3cmで50cmクラスも良く釣れます。但し、釣れる条件と釣れない条件がハッキリしているので基本ルールを知ることからはじめなければなりません。

基本は、ニゴリがある事が絶対条件で、北風の下げ潮狙い、南風の上げ潮狙いが釣れる条件です。この条件がみたされない場合は、一部の堤防を覗き、潮が流れない関係でボーズになる危険性があります。例えば、釣れない条件は、南風の下げ潮狙い、北風の上げ潮狙いです。各堤防に対し、どの条件が良いかは下記に記載します。その前に…

どんな気象条件で濁りが出やすいか?
北風が2,3日吹かなければ濁らない。南風が連続して吹くとスミスミとなる。野島で一番大事なのはこのニゴリです。2,3日、北日中南の風が吹いていれば良いのですが、南風が3日連続して吹くと澄んでしまうことが多いです。例としては、土曜日、北日中南の風の条件で6,7匹釣り、翌日も良い釣りが出切ると思いきや、日曜日は、朝から昨夜からの南風が止む事無く吹いていると、スミスミでボーズなんて事も良くあります。

理想の潮回りは? 上潮有利?下げ潮有利?
下記文章参照

竿は長いほうが良い?
水深が浅い関係で2.7mの短竿が使いやすいです。但し、満潮の時は2回に分けて落とす必要があります。3.1mでも良いのですが、重いので1日持っていると疲れます。

長靴は必要?長い長靴?
早い時期は海水をかぶり寒いのでウエダーを履いている方は多いです。私は、普通の場所で釣る場合はカッパを着ています。夏場は熱いので殆どの方がサンダルで釣りをしています。但し、波をかぶる場合があるのでカッパは必ず持参する必要があります。海水パンツを履いています。また、危険な場所(馬の背・ドックのマルカン)へ行く時はカッパのズボンを履いていきます。

ポイント?
これば現地で説明しないと難しいのですが、基本はヘチ狙いです。その他に付いては下記で簡単に説明します。

その他何かありましたらアドバイスしてください
エサはツブ・カニ共に持参した方が良いです。メインはツブですが食いの悪い場合や、沖目への遠投の際に時々使います。但し、6月からはフグ・カワハギ(赤ちゃん)が多いので、カニエサだと釣りにならない可能性があります。タモは3mぐらいの短いものが良いです。

野島ポイントガイド

どこの堤防に乗るかは、潮位と風向きによる潮の流れを推理し判断します。野島の場合、潮が動かないと釣れませんのでこの判断が釣果を左右します。狙うパターンがわかってしまえはボーズになる事が少なくなりますし、釣れない条件で野島堤防に行くというムダな行動が少なくなります。

ドック堤防・オカマ(灯台がある場所)

上げ・下げ共に潮が通るのは住友向きの内側で、北風の当る外側は潮が通らない関係で殆ど釣れません。但し、沈みマルカンの際は釣れます。野島の場合、潮の流れは風向きに大きく影響されます。しかし、このオカマは他の場所とは異なり、風向きが正規と異なっていても流れることが良くあります。ちなみに、他の場所では正規の向きで無いと流れない事が殆どです。基本は北風の下げ潮狙い、南風の上げ潮狙いが釣れる条件で潮が良く通ります。この風向きが逆の場合は潮が動かない事があります。動かないと釣れないのが野島の恐ろしいところです。

狙うポイント 平場
下げ上げ共に潮の通っている場所や潮裏を狙います。メインは住友向きのヘチ狙いでどこでも食いますが、マルカンの横や階段がある付近の前後、堤防のカド付近は高確率ポイントです。場所が狭い関係でどこで釣れるかわからないのと、水深が深いのでタナでも底でもアタリが出ます。面白いのは堤防のカドです。下げ潮が動いている場合、このカドの部分に潮が当り左右にわかれます。実際、このカド部分にエサを落としたいと思っても、潮の流れが邪魔をして上手く落とせません。ココを狙うのには潮の流れて来る方向へエサを大遠投し、沖からエサを堤防のカドに流してきます。この為、エサを遠投できない釣り人には釣ることはできないので、良くヒットするときは大差が付きます。

また、投入地点も左右に1mずれると狙い通りの場所へ流すことができないので、潮の流れの読みと投入技術が問われるポイントです。この堤防の平場は、ヘチから2mほど前の部分に段(基礎)があり、竿1本前付近を潮に乗せながら流すのも良いです。殆どの方がヘチばかり狙いますので、魚を釣る為には他人と違う場所を狙うのがヒーローになる秘訣です。その他、10m以上沖目を狙うのも良いです。師匠は釣り大会の時や、釣り人の数が多い場合など良くヒットさせます。上げ潮の場合は堤防のカドから沖に向かってエサを流すとかなり沖でも食いますので、時々狙うのが良いです。

狙うポイント マルカン
マルカンに渡るのは難しいので、はじめは誰かと一緒に行かなくてはダメです。狙いはマルカンのキワや竿1本前・沖目など沢山あります。しかし、釣り可能な場所が狭いので人数が多いと釣りづらいです。また、潮が高い場合はマルカンの上で良く食います。

ドック堤防・先(青灯より)

下げ潮が通るのは外側。上げ潮が通るのは住友向きの内側です。その他、沈んでいるマルカン側は、上げ・下げ共に通ります。潮の流れは風向きに大きく影響し、基本は、北風の下げ潮狙い、南風の上げ潮狙いが釣れる条件で潮が良く通ります。この風向きが逆の場合は潮が動かない事が殆どです。

下げ潮
北風の当る外側がメインで内側は滅多に釣れません。但し、南風でバチャバチャしている時はどちらで釣れるかはわからない。潮の通りが良いのは青灯向きのカド付近です。その場所は水深が深く、ヒット率が良く底狙いが効果的。深い場所ではエサをヘチに落とし、堤防のキワをピョコタン(着底したら1mくらい上げる、を繰り返すこと)しながら流すのが基本。潮に乗せ、堤防から5,6m離れた場所まで流すと釣れる場合もあるので、流す事のできない場所まで探るのがコツです。潮の動かない場所は落とし込みで広範囲を探ります。

マルカン側に付いては、潮が高い時はマルカンの上で釣れることが多いです。また、潮のブツケ側に複雑な根がありこの場所でのヒット率も高い。この場所は潮の低い時に見ておくのが上達するための秘訣です。

上げ潮
南風の当る内側がメインです。外側は滅多に釣れない。但し、北風でバチャバチャしている時はどちらで釣れるかはわからない。潮の通りが良いのは青灯向きのカド付近です。その場所は水深が深くヒット率が良い。メインは底狙い。浅い場所や潮の動かない真中付近も釣れますので、狙う場所は沢山あります。深い場所では、エサをヘチに落とし、堤防のキワをピョコタンしながら流すのが基本。潮に乗せ、堤防から5,6m離れた場所まで流すと釣れる場合もあるので流す事のできない場所まで探るのがコツです。潮の動かない場所は落とし込みで広範囲を探ります。

マルカン側に付いては、潮が高い時はマルカンの上で釣れることが多い。また、潮のブツケ側でのヒット率も高い。しかし、潮の流れが速いとキワにエサを落とせないので、潮の上に仕掛を投入してマルカンのキワへ流していくのが良い。また、上げ下げ共に手前のマルカンの1とつ先まで遠投し釣る方法も良い。しかし、上手いヤリトリと遠投の技術がないと難しい。

沖目狙い
普段狙うのは青灯向きのカド付近とマルカン付近です。その他、中間付近の沖目もたまに狙いますが潮が通っている場合だけです。釣り人が多い場合は良く狙います。竿1本前を狙うのは青灯向きのカド付近です。潮の通しが良い場合は良く狙います。釣り方はヘチを攻めた後、竿1本前を攻めたりと交互に行ないます。

中廊下

風や潮の潮位によっては乗れない時が多いのですが、私の大好きな場所です。下げ潮が通るのは外側。上げ潮が通るのは住友向きの内側です。その他、沈んでいるマルカン側は、上げ・下げ共に通ります。潮が高い時はマルカンの上が良く釣れます。

潮の流れ
風向きに大きく影響し、基本は、北風の下げ潮狙い、南風の上げ潮狙いが釣れる条件で潮が良く通ります。この風向きが逆の場合は潮が動かない事が殆どです。

ポイント
潮の通る場所であればどこでも釣れます。ヘチには水深1mぐらいのところに段があり、潮が高い時はこの付近で良く当ります。また、外側の2,3m前に、堤防の基礎があり、この部分が10〜15cmの段差がついています。沖目に仕掛を投入すると良くネガカリしますので確認しやすいです。この場所は堤防のヘチ同様に良く釣れます。堤防の外側の真中から左は大きなケーソンがバラバラに入っています。この為、ヘチの水深がバラバラです。

潮が高い時はこの上で良く釣れますが、低くなったら沖目狙いが良いです。但し、このケーソンに引っ掛かりき切られることが多い。地形や障害物の関係で、黒鯛が良く釣れる高確率ポイントが多数存在しますので、潮が低い時に根の状態を確認するのが良いです。

青灯 オカマ(灯台がある場所から真中付近まで)

下げ潮が通るのは外側のカドから10〜100m付近(条件により異なる)、上げ潮が通るのは横須賀向きの内側のカドのみです。

潮の流れ
風向きに大きく影響し、基本は、北風の下げ潮狙い、南風の上げ潮狙いが釣れる条件で潮が良く通ります。この風向きが逆の場合は潮が動かない事が殆どです。下げ潮がメインの場所です。基本はヘチ狙いですが、カドに近い付近の沖目も実績があります。また、灯台の沖目にはトウフ石が入っており、この付近での釣果も良いです。潮の通りが良いのは灯台付近ですが、その他の場所でも北風の下げ潮であれば釣れます。ポイント的には、どこが釣れると言うことは全く無く、広く探り回るのがコツです。

上げ潮
上げ潮はカド付近だけ流れますが、釣果は良くありません。この為、この場所で黒鯛を狙っているのは野島を知らない初心者の方が多いです。しかし、北や南風が吹きガボンガボンの時は風が当る面の実績が高く、皆さん頭から水をかぶりながら釣りをしています。

青灯 ハナレ(新提側から真中付近まで)

下げ潮が通るのは外側のカドから10m〜船着場付近(条件により異なる)上げ潮が通るのは横須賀向きの内側のカド付近のみです。

潮の流れ
風向きに大きく影響し、基本は、北風の下げ潮狙い、南風の上げ潮狙いが釣れる条件で潮が良く通ります。この風向きが逆の場合は、潮が動かない事が殆どです。下げ潮がメインの場所です。基本はヘチ狙いですが、船着場周辺はトウフ石が2段に詰まれており、沖目狙いが実績があります。潮位が高い場合は、この段の上(浅い)でも食います。また、新提よりのカドは、新提に向って沈んでいる堤防があり、この上でヘチから沖目まで良く釣れます。ポイント的には、どこが釣れると言うことは全く無く、広く探り回るのがコツです。

上げ潮
上げ潮は新提向きのカド付近だけ流れます。狙いはこの場所だけで、潮が通っているヘチや沖、新提に向って沈んでいる堤防上を狙います。しかし、北や南風が吹きガボンガボンの時は風が当る面の実績が高く、皆さん頭から水をかぶりながら釣りをしています。

新 提

下げ潮が通るのは外側全体、上げ潮が通るのは横須賀向きの内側のカド付近のみです。

潮の流れ
風向きに大きく影響し、基本は、北風の下げ潮狙い、南風の上げ潮狙いが釣れる条件で潮が良く通ります。この風向きが逆の場合は、潮が動かない事が殆どです。下げ潮がメインの場所です。基本はヘチ狙いですが、青灯向きのカド周辺や、馬の背向きのカド周辺も沖目狙いの実績があります。また、青灯向きのカドは、青灯向きに沈んでいる堤防があり、この上でヘチから沖目まで良く釣れます。但し、大遠投する技術がないと難しいです。ポイント的には、どこが釣れると言うことは全く無く、大きく探り回るのがコツです。その他、潮が高い時は馬の背の堤防の上も良いです。また、新提外側、真中付近から馬の背方面にかけてはヘチに段が出ており、潮の高い時はこの段の上で良く釣れます。

上げ潮
上げ潮はカド付近だけ流れます。なので上げ潮での人気はありません。狙いはこの場所だけで、潮が通っているヘチや沖、青灯や馬の背に向って沈んでいる堤防上を狙います。しかし、北や南風が吹きガボンガボンの時は風が当る面の実績が高く、皆さん頭から水をかぶりながら釣りをしています。

馬の背

潮が低くなってからしか渡れないのと、大きな穴が空いているので、はじめは誰かと同行するか、干潮の時に足下を見ておく必要があります。下げ潮が通るのは外側の8割。上げ潮が通るのは横須賀向きの内側で、真中付近から赤灯の間(カーブの付近)が動きます。

潮の流れ
風向きに大きく影響し、基本は、北風の下げ潮狙い、南風の上げ潮狙いが釣れる条件で潮が良く通ります。この風向きが逆の場合は潮が動かない事が殆どです。下げ潮がメインの場所です。基本はヘチ狙いですが、2mほど前が1段深くなっているので、竿1本前の段の上のカド付近や沖目狙いの段の下が実績があります。ポイント的には、どこが釣れると言うことは全く無く、広く探り回るのがコツです。

上げ潮
上げ潮は内側の真中付近から赤灯の間が流れます。皆さん殆ど狙いませんが、竿1本前から沖目狙いで攻めるのが良いです。潮の流れる向きによっては、外側が下げ潮と逆方向に流れる場合があります。流れていると釣れる可能性が高くなります。

赤灯(昔は灯台の色が白でしたので白灯)

下げ潮が通るのは馬の背よりの一部分(スロープのある場所)の場合や、外側全体が通る場合など状況により様々です。流れる角度によっては全く動かず釣れないこともあります。

潮の流れ
風向きに大きく影響し、基本は、北風の下げ潮狙い、南風の上げ潮狙いが釣れる条件で潮が良く通ります。この風向きが逆の場合は潮が動かない事が殆どです。

下げ潮
下げ潮は外側の潮のブツケと潮の通る場所です。外側のヘチ狙は7,8mの水深ですが底で釣れるのが殆どです。スロープ部分の潮のブツケる場所は浅く、ブツケているヘチが良く釣れます。また、エサを沖目に遠投し、潮に乗せて手前に寄せて来るコースでも良く釣れます。

上げ潮
赤灯は上げ潮がメインの場所です。潮は、内側の馬の背方向から横須賀方面に向って流れます。狙いは潮が通る内側全体ですが、ヘチには1m前に段差があったり、馬の背向きにはゴロタが入っていたりと変化の多い場所です。どこでも釣れるので、ヘチから沖までエサを潮に流しながらピョタン釣りで攻めます。段差の上は潮が低い場合は食いませんが、高くなってからは食います。また、馬の背の上も高ポイントとなります。

イメージとしては沖目狙いの投げ釣りがメインの場所です。また、この場所は、ヒット率の高い高確率ポイントが数多く存在します。その関係で、狙い場所が悪いとボーズになる確率が高いので、はじめての場合は魚が釣れそうな釣り人をストーカーして、狙う場所をチェックするのが大切です。

下げ・上げ
たまに横須賀向きのスロープの場所が食う時があります。釣れる条件は潮が左右から動く時で動かないと釣れません。

攻め方の基本

今回説明した内容は基本的な事柄です。野島で釣れるようになるには、上記で説明した釣れる条件で釣りに行き、魚を釣りそうな方がどこを攻めているか見て覚えるのが良い手段です。

私と師匠の行動パターンはいつも違いがあります。常に勝負している関係で同じ場所に乗ると釣果が半分になるのであえて別の場所に乗ります。また、乗ろうと思った場所に多くの釣り人が降りた場合は、予定を変更してなるべくすいている場所を選ぶのも良い手段です。

攻め方の基本
野島の場合へチ狙いが基本ですが、チョイ沖や沖目が良い場所もあります。釣り人が多い時は、他の釣り人が狙っていない場所を狙うのが良いです。また、マルカンの上や際を狙う際、釣れるからと言ってシツコク攻めていると黒鯛が警戒する関係で釣れなくなります。ポイントを休ませながら釣るのがコツなのですが、釣り人が多いと思い通りにいきません。

師匠から教わった釣り方は、同じコースを続けて狙わないことです。警戒心を与えない為、探るコースを常に変えながら探るのが秘訣です。例えば、ヘチを攻めたら次は竿1本沖、次は沖目、その後へチに戻すなど常にコースを変えます。また、ヒット率の高い場所を攻める場合も、2〜3回連続して狙ったら、5〜6分以上は休ませるなど、休ませる行動と釣り方が大切です。 /太公望記

太公望さん、どうもありがとうございました。ここに書かれてある事柄は野島防波堤、あるいはチヌ釣りに限らず、魚釣りというものに共通するエッセンスですので、皆さんもぜひ参考にして下さい。